整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

バロキサビルの適正使用法

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インフルエンザのシーズンに突入しています。病院には連日何十名ものインフルエンザ患者さんが押し寄せており、院内もインフルエンザウイルスが蔓延していそうです。


そんな危機的状況の中、2018年3月に上梓された新しいインフルエンザ治療薬であるゾフルーザ®(バロキサビル)が、初めてのインフルエンザシーズンを迎えます。


バロキサビルは、タミフル、リレンザ、イナビルなどのノイラミニダーゼ阻害薬とは異なる作用機序を持つ新規の抗インフルエンザ薬です。


このため、バロキサビルはノイラミニダーゼ阻害薬に対して耐性を示すウイルスに対しても有用な可能性があります。


そして、バロキサビルの特徴は単回投与であることです。このため、コンプライアンスに優れており、既存薬から急速に置き換わる可能性が高いと言われています。


もうひとつのメリットは臨床症状の改善効果だけではなく、ノイラミニダーゼ阻害薬よりもウイルス量を減らす力も強く、周囲への感染性が低下する可能性も示唆されています。


ここまでみると良いこと尽くしですが、バロキサビルで治療するとA型では10%程度が耐性化するそうです。ノイラミニダーゼ阻害薬は1~2%なので、大きな課題と言えます。


このため、変異ウイルスの出現がほとんどないB型のみへの処方、および入院中の重症患者さんへのノイラミニダーゼ阻害薬との併用使用が推奨されているようです。







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一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。








術中低体温は感染の要因?

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手術中の体温が低下すると創治癒不全や感染を併発しやすいと言われています。最初に報告されたのは、1996年の NEJM です。


術中に体温を正常体温に保つ群と低体温のままの群とに割り付けて調べたところ、低体温群が有意に創部の感染が多く、入院期間も有意に長くなると報告されました。


それ以降、いくつかの術中体温に関する報告がありますが、通常の麻酔→手術では中枢温で計測しても、正常体温の36~37度よりも1~2度低下することが多いそうです。


これらの報告を受けて、術中の中枢温を正常体温に維持することの重要性が麻酔科医師を中心に意識されるようになりました。


ただ、術中の中枢温を正常に保つことが、本当に創治癒不全や感染予防に有効なのか否かは、未だに論争が続いているようです。


そして、術中の中枢温を正常に保つことは意外と難しく、ベアハッガーのような温風式加温
装置を長時間使用していると低温熱傷を併発する可能性まで示唆されています。


このように
術中体温を正常体温に保つ是非に対するさまざまな意見や、中枢温を正常に維持する難しさがあるため、実際に日々の手術に導入するのは難しそうです。


しかし、知識として低体温は創治癒不全や感染を併発しやすくなる可能性が高いので、日常臨床においては頭の片隅に置いておく方が良いと感じました。






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初学者がTKAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です






突然働くのを止めるとどうなる?

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今年になって、もうひとつのスタートアップを立ち上げることになりました。こちらは1月初旬に近隣への営業がひととおり終了し、現在はクロージング作業中です。


まだ本格的に全国展開するというわけではなく、実験的な近隣エリアのみの対応なので、業務量としてはさほどではありません。


しかし、すでに売上げが落ちている事業の整理や自宅2号の改修工事などを同時並行で行っているため、私の業務量自体はかなり増えているのが実情です。


毎日かなりの分量の業務を扱っているため少し疲れています。ふと、もし全ての業務を突然中断するとすれば、生活は一体どうなってしまうのか? ということを考えてみました。




医師を辞めると?


まず最初に考えることは医師としてどうなるのかということです。幸い、現状では医師としての収入は全体の 1/4 程度しかありません。


このため、医師の業務を全て中止しても生活に困窮することはなさそうです。ただ、半ば趣味的にやっているとはいえ、医師業務は取り組んでいる医療系スタートアップの材料です。


医師の仕事を続けることは、私にとっての生きがい、自分のアイデンティティの源、およびスタートアップを大きくするための原動力なので、長期的には困るのかもしれません。




不動産経営は?


次は不動産収入です。こちらも全体収入の 1/4 程度です。繁忙期入りしていますが、システムが出来上がっているため私がいなくても回っています。ほぼ自動運転の状況ですね。


大規模修繕も所有物件では全て終了しているため、私がいなくても数年は回っていく状況です。やはり好立地物件は頼もしい存在です。


もちろん自動車の自動運転化が本格的に普及して、街中のコインパーキングが激減すると話は別です。そのような地殻変動がない限りはしばらくは安泰であると思われます。




事業経営は?


最後は事業収入ですが、全体の1/2 を占めています。しかし、こちらはひとつの収入というよりは雑多な事業の集合体です。


そして、残念ながら事業はかなりの労力を割いている状況です。既に斜陽化している事業や撤退を考えている事業も多いのですが、これらも含めて完全な自動化は達成していません。


特にキツイのが現在立ち上げ中の事業群です。これらに関しては私が業務を停止すると事業そのものが停止してしまいます。


確かに流入するキャッシュフローは多いのですが、私が居なくなると崩壊してしまう状況なので、極めて不安定であると言わざるを得ません。




突然働くことを止めると収入は 1/4 に激減する!


このように自分の状況を俯瞰すると、やはり自分が完全に労働を停止すると現在の 1/4 にまで収入が激減することが予想されます。


もちろん、不動産収入だけでも医師として働いて得ている収入に匹敵する程度の金額なので、それだけで十分暮らしていけるとは言えます。ただ、極めて多いわけではない。。。


月々流入するキャッシュフローを見てついつい気が緩みがちになりますが 、実は自分の労働力を投入して得た対価に過ぎないことに今更ながら気付きました。


これは私の健康が前提なので砂上の楼閣と言えます。このような状況から脱却するために資産形成を志したのですが、まだまだ道半ばであることを痛感しました。


そして、おそらく一般的な医師は開業医・勤務医を問わず、自分がもし明日から働けなくなったとすると収入がほぼ全て途絶えてしまうことが多いのではないかと推察します。


現在の収入が多いことは、実は自分の健康という土台に構築された砂上の楼閣かもしれないことに思いを馳せるべきではないかと思いました。





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