整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

転位が大きな掌側板性裂離骨折の治療

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先日、環指および小指PIP関節脱臼の患者さんが受診しました。整復自体は容易だったのですが、残念ながら転位のある掌側板性裂離骨折をみとめました。


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掌側板性裂離骨折の転位がそこそこ大きいので治療方針で少し悩みましたが、結局 bady fixでテーピング固定しながら、早期から自動での可動域訓練を開始することにしました。


PIP関節を軽度屈曲位として側面像を確認すると、裂離骨片がPIP関節内に嵌頓することは無さそうだったのが判断の決め手です。


手術を施行するとなると、掌側を展開して pull-out wireで内固定することになります。たしかに骨癒合は得られるでしょうが、その代償としてPIP関節の拘縮は必発です。


掌側板性裂離骨折が偽関節化しても、PIP関節の疼痛や関節不安定性はさほど残らないであろうとの予想で、今回は早期(受傷翌日)からの自動運動での可動域訓練を開始しました。


結果的には受傷後2週時点で早くも 2横指まで屈曲可能となりました。腫脹はあるものの疼痛はさほど無いようです。


症例による差はあると思いますが、掌側板性裂離骨折の転位が大きくても保存治療で問題無いという確信を抱きつつあります。






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患者さん情報の問合せ電話の対応法

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外部からの患者さんに関する情報提供の依頼電話には、どのように対応することが望ましいのでしょうか? 以下に私の考えを述べてみます。


先日、近隣の某福祉事務所から、入院中の生活保護患者さんの治療目処についての問い合わせ電話がありました。〇〇福祉事務所の〇〇ですと名乗っているので問題は無さそうです。


しかし、万が一にも福祉事務所の担当者ではなく、全く関係のない第三者からの問い合わせであった場合には大きな問題が発生します。


このため、その場で直接つないでもらうことはせずに「折り返しでこちらから電話をかけるので名前と連絡先を教えて欲しい
」と伝えてくださいと電話交換手に依頼しました。



電話交換手にて福祉事務所の電話番号を調べてもらい、それが確実に福祉事務所の電話番号であることを確認した上で、担当者の名前を伝えて電話するのです。


こうすることで、万が一にも福祉事務所の職員ではない人からの電話であっても、患者さんの情報が漏洩することを防ぐことはできます。


ほとんどの症例で問題ないと思うのですが、個人情報保護が叫ばれる昨今の状況を鑑みると、このような対応でトラブルを未然に防ぎたいと考えています。






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7割の人が生涯に 1度は上位 20%!

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ウォール・ストリート・ジャーナルで興味深い記事がありました。【社説】サンダース氏が「金持ち」だと問題か? です。サンダース氏は米国の民主党系の重鎮です。




自称社会主義者のバーニー・サンダース上院議員は、一部で「ミリオネア(百万長者)」とからかわれている。妻との合計所得が複数年にわたって年間100万ドル(約1億1200万円)超となったことが、納税申告書で明らかになったからだ。





サンダース氏は富裕層批判の急先鋒ですが、そのサンダース自身が富裕層だったというオチです。ただ、ここでいう富裕層は、あくまで「フロー」ベースの定義です。


実際に、サンダース氏の所得が 100万ドルを超えたのは 2016年と 2017年の2年間だけです。しかも、本人だけではなく奥様との合算金額です。手残り所得は 56万ドルでした。





たとえ1~2年だとしても、普通の人がミリオネアになれる米国の資本主義制度に感謝してもいいのではないか。コーネル大学とセントルイス・ワシントン大学の社会学者が44年間の所得データを基に行った2015年の研究によると、上位1%の層に少なくとも1年間入っている人は全体の約12%だった。同様に上位5%に入る人は39%、上位10%は56%、上位20%では73%となった。だが、10年連続で上位1%に残れるのは、わずか0.6%だ。  


現実には、大半の人が経済的に不安な時期と比較的裕福な時期の両方を経験する。シンクタンクのタックス・ファンデーションによれば、1999年から2007年までに年間100万ドル以上稼いだ人々のうち、その水準を経験したのが1回だけの人は半数に上った。9年間にわたって100万ドル以上を稼ぎ続けた人はわずか6%だった。これは「ミリオネア」になる理由が、永続的ではない各種要因に基づくものであることを考えれば驚くことではない。  




私は、所得というのもは経年的に上がり続けるモノだという既成概念を持っていましたが、よく考えると年功序列ベースの極めてサラリーマン的な発想です。


サラリーマン以外は、所得は自分自身で稼ぎ出すものであり、今年よりも来年の方が増加する保証は全くありません。むしろ、減少する人の方が多いかもしれないぐらいです。




おそらくそうした人々は長いキャリアを経て最後に役員になったか、あるいは生涯にわたる倹約と投資の後、株式や小規模ビジネスの売却によってキャピタルゲインを獲得したのだろう。あるいは何十年かの間に資産価値が上昇した住宅を売却したのかもしれない。最高限界税率やキャピタルゲイン税を引き上げることは、こうした人々を痛めつけることになり、人々が貯蓄や投資をしようとする意欲を減退させることになる。  


納税申告書から判断すると、大統領選に出馬する大半の民主党候補は成功を収めているようだ。それは良いことだ。そうであれば、彼らはなぜ、他の人が自分たちと同じレベルの成功を収めるのをより困難にし、こうした人々が成功した場合にその富からより多くを奪い取ろうとするのだろうか?




そして、極めつけはウォール・ストリート・ジャーナル誌が堂々と高額所得者への課税を批判していることです。日本ではちょっと考えられないことですね。


まぁ、ウォール・ストリート・ジャーナル誌は資本家側というバックグラウンドを持っていることはありますが、日経新聞が高額所得者への課税を批判する風景は想像できません。


本日の話題は、米国は富裕層に優しいというオチになりましたが、私が注目しているのはその点ではありません。富裕層は思った以上に不安定で振幅が激しいという事実です。


10年連続で上位 1%以内にランクインするのは全体の 0.6%とのことです。いかに高額所得を維持することが難しいかが分かります。


逆に、全体の 73%が生涯に 1度は上位 20%にランクインしたという事実です。これは驚くべきことです。予想以上に社会は階層化されていないのかもしれません。


米国のデータではありますが、7割の人が人生に一度は上位 20%にランクインすることは非常に勇気づけられることです。


そして、実際には単年度のみ 100万ドルを超える所得があっても、それ以外の年度が多くなければ本当の意味での「富裕層」には到達できません。


真の富裕層に到達するためには、額面ではなく手残り所得を増やして、できるだけ長い年月にわたってその所得を維持する必要があります。


今回のウォール・ストリート・ジャーナル誌の記事から、はからずも世の中の真理のひとつが炙り出されたようです。






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