整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

PTH製剤で骨癒合促進を!

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先日から外来60歳台の方の鎖骨骨幹部骨折の治療を行っています。
クラビクルバンドを施行していますが、整復状況が思わしくありません。


しかし、第3骨片を伴う鎖骨骨幹部骨折なので、手術療法ではなくクラビクルバンドでの保存治療を選択しました。基本的には多少転位が大きくても問題なく骨癒合するケースが多いからです。


しかし、今回の方は高齢の両親を介護しているため、できるだけ早期に治療終了することを希望されました。しかし、手術療法ではかえって骨癒合までの期間が遷延する可能性もあります。


そこで、禁じ手かもしれませんが、フォルテオを導入することにしました。幸い(?)にも、
YAMは60%台後半であったため、フォルテオを投与する大義名分が立ちます。


ご存知のように副甲状腺ホルモン製剤(PTH製剤)は、骨芽細胞に働きかけて骨形成を促します。通常は骨粗鬆症の治療で用いますが、骨形成作用があるため骨癒合も促進されます。


特に骨折の難治例では、開業医の先生を中心にフォルテオを投与するケースを散見します。私は、先輩の開業医から骨折の難治例でフォルテオを処方していることを教えてもらいました。


ちなみに、PTH製剤にはフォルテオとテリボンがありますが、骨折での骨癒合促進効果はフォルテオの方が高いという噂を聞きます。このあたりのエビデンスはどうなのでしょうか???


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 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



認知症には3つの事項の確保を

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整形外科の勤務医をしていると、大腿骨近位部骨折の治療はほぼ必須と言ってよいでしょう。治療のメインはやはり手術ですが、もちろんリハビリテーションや骨粗鬆症の治療も重要です。


しかし、実はそれだけでは患者さんの生活が完全に回復しないことが多いです。というのは、このような骨折は認知症に付随して発生することが多いからです。


骨折や骨粗鬆症を治療しても認知症が残存するケースがほとんどです。この場合、特に1人暮らしの患者さんが退院して元の生活に戻っても、再骨折して病院に舞い戻ってきがちです。


このようなケースでは、1人暮らしを続けざるを得ない等の個々の家庭の事情があるため、私たち整形外科医が患者さんにしてあげられることは多くないのが実情です。


しかし、ある程度までの認知症なら1人暮らしも続けられる可能性があります。認知症患者さんが、1人暮らしを続けるためには下記の3つの確保が重要となります。


   1. 食事
   2. 見守り
   3. 移動手段


食事は、多くの会社が宅配食サービスに参入しているため種類も豊富にそろっています。近くにコンビニエンスストアがあれば便利ですし、通所介護に通えばそこで食事を取ることができます。


見守りは、地域のネットワークに加えて、警備会社のホームセキュリティサービスや、家電に搭載された見守り機能などの利用可能です。


移動手段に関しては、まだ課題が多いのが現状です。認知症になると運転免許証の返納を求められますし、地方では公共交通機関が貧弱な地域も多いです。


このように最大のネックは、地方在住の認知症患者さんの移動手段確保ですが、昔に比べたら地域差はあるものの、1人暮らしを続けられる最低限の条件は整い安くなりました。


食事以外の家事支援なら、公的介護保険サービスの訪問介護でヘルパーに頼んだり、割高ではあるものの民間の家事代行サービスを利用可能です。


退院調整にあたって、上記の3つの事項(食事・見守り・移動手段)の確保を考えて介護保険の主治医意見書を記載したり、家人やケアマネージャーさんと調整すると良いと思います。



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  初学者が整形外科の外来や救急業務を遂行するにあたり、最もお勧めの書籍です


                   
    

          
          整形外科研修ノート (研修ノートシリーズ)


苦しくても資産の自動化を進めよう!

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先週の日曜日は時間があったので、所有物件めぐりをしました。
私は地方の物件を売却して、都心部の物件に買換える ” 資産の浄化 ” を敢行しています。


このため、私の所有部件は自宅周辺に集積しつつあります。この日は、直接確認した方が良いと思われる3ヶ所の物件を、久し振りに徒歩+自転車で巡回しました。



物件1


約2年前に購入した貸家です。退去後の部屋の確認に行きました。 この物件は、購入 → 大規模修繕 → 入居者のリーシングまで含めて、購入してから約5回しか現場に行っていません。


1503081



この物件は私の自宅から徒歩10分ほどの場所にあります。自宅を中心にして約半径1kmのエリアが私の漁場で、この物件は微妙にその境界から外に出た場所にあります。


先週は買い物ついでに見に行ったのですが、物件の場所が分かりませんでした・・・。自宅から徒歩10分の距離にある物件の所在地が分からないとは、ちょっとアブナイですね(笑)


これは所有物件にめったに行かないことが原因です。 私は、基本的に所有物件を自動運転しています。 つまり、私が行かなくても勝手に物件の運営が回る仕組みを構築しているのです。


このような仕組みを作ってしまうと、多少の金銭的なロスはありますが、ほとんど時間を取られることはありません。 私は自分の時間価値を最優先しているのです。


手間暇かけて丹念な管理をすると多少手残りの利益は多くなりますが、少額の利益を取るために自分の時間を犠牲にすると、トータルでの利益を最大化することができないと思います。




物件2


自宅から自転車で約10分の某旧帝国大学附属病院前のコインパーキング用地です。週明けから外溝と舗装工事が始まる予定だったので、隣家補修の確認を行うために巡回しました。


1503082



結構いい感じで板金が張られており、施主としても満足のいく工事でした。気持ち良く現場を去ろうとしたのですが、何か少し違和感を感じました。


「この違和感は何なのだろう???」としばらく考えていたのですが、ふと足場が残っていることに気付きました。明日から外溝・舗装工事なのに、まだ足場が現場に残ったままなのです・・・。


これには少しショックを受けました。実は、コインパーキング業者さんの隣家補修の見積もりが高かったので、普段使っている工務店に私が直接発注しました。


このため、現場のチェックや各業者間の調整は私が行う必要があります。直接発注の方がコストカットできますが、自分が現場監督なので何かと気を使う必要があります。


月曜日の朝一から各業者の調整に追われました。 直接発注でコストカットしたつもりでしたが、コインパーキングのオープンが1週間以上遅れそうで、機会損失が発生してしまいました・・・。




物件3


帰り道に1棟マンションに立ち寄りました。この物件は 築30年近い物件ですが、某旧帝国大学・有力私大・官公庁街に近接した”ゴールデントライアングル”の立地のため常に満室稼動です。


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前オーナー時代から30年近くノーメンテナンスのため、”今期こそは!” と思い切って共用部内廊下の塗装を計画しました。そして、この日は塗装範囲や色調をあれやこれやと検討しました。


しかし、先週半ばの某旧帝国大学の合格発表の翌日に、あっさり内覧無しで入居が決まりました。現在の入居者の退去は3月末なので、今年も切れ目無く満室稼動の継続が確定しました。


何の苦労も無く入居が決まったため、やはり塗装は来期に延期しようと思います。 オーナーの考え方によると思いますが、私は急を要さない修繕はできるかぎり先送りしています。


これができるのも、物件の立地が優れているからです。このように好立地の物件は維持管理やオペレーションが非常に楽で、ランニングコストを低く抑えることが可能です。


このため利回りが多少低くても、最終の手残りが多くなる傾向にあります。 また、立地が良いと地価の上昇局面で巨額の含み益を得ます。このように不動産は立地が全てだと思います。


生みの段階では立地やコストカットが重要なので苦労の連続です。しかし、一旦仕組みが出来上がると、あとは「物件の所在地を忘れる」ぐらい放置して甘い蜜を吸い続けています(笑)。 


何に重きを置くかは人それぞれだと思いますが、資産や事業を「自動化」すると本当に楽です。資産の自動化は、忙しい医師との相性がバツグンに良いと思うのは私だけでしょうか?



★★  追加募集決定! 2015年5月23日 医師のための資産形成セミナー 神戸  ★★


2015年5月21日~24日に神戸市で開催される第88回日本整形外科学会学術総会に合わせて、管理人による 医師のための資産形成セミナー を開催いたします!


2015神戸セミナー


当セミナーは、経済的自由の獲得を目指す医師向けに開催するものです。 私が監修した
資産形成マニュアル は、医師に最適化した資産形成手法だと自負しています。


しかし、文書だけではどうしても100%の事柄を伝えることはできません。 本セミナーでは、資産形成マニュアルで伝えきれなかったことや、2015年現在の推奨方針を中心にお話しします。 


セミナーの特典として、29800円で販売中の 資産形成マニュアル に加えて、当日のセミナー映像および講演で使用したスライドを、動画とPDF形式で無料で配信する予定です。


学会会場からポートライナーで20分の神戸の中心地・三宮でセミナーを行うので、夕方のセッション終了後でも参加いただけます。 本セミナー終了後には懇親会もご準備いたします。


学会3日目の夜を、ご一緒に神戸の街で過ごしませんか? もちろん、整形外科以外の科の先生方のご参加も大歓迎です。それでは皆様に会場でお会いすることを楽しみにしております。


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