整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

学位取得はリアルワールドで通用する?

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医師にとって学位を取得するか否かは、比較的大きな問題です。専門医に関してはほとんどの医師が当然取得するべきと考えています。


しかし、学位取得の是非に関しては賛否両論あるのが現状です。新臨床研修制度が始まる前の大学医局支配が絶対であった時代には、ほぼ全ての医師が医局に属していました。


このため必然的に学位取得は半強制的でした。しかし時代は変わって、大学医局支配が崩れつつある現在では、若手医師にとって学位取得は必須事項ではありません。


医学博士を取得する意味は無いと考える先生も多いことでしょう。そこで、私の学位取得経験から、医学博士取得に意味があるのかを考えてみました。




研究で結果を出す過程はスタートアップに通ずる


まず私のバックグランドですが、大学院に行かずに学位を取得しました。大学院に行かなかったので、経済的に学位取得がマイナスポイントになることはありませんでした。


このため、純粋に学位を取得するためのテクニカルな部分に焦点を当てたいと思います。まず学位を取得するためには研究デザインを考える必要があります。


私が属していた研究班は構成員が多く、一人当たりでは潤沢な研究資金があったわけではないので、限られた予算内で可能な限り結果が出そうな研究デザインを検討しました。


自然科学研究の考え方では邪道なのかもしれませんが、医学研究で生計を立てるつもりはなかったので、結果が出ない研究は誰にとってもメリットはないと考えました。


こんなことを言うと各方面からお叱りを受けそうですが、場末病院勤務の泡沫医師の立場では仕方ないと思います。


限られた予算(=私の場合ゼロ円・笑)の中で最大限の結果を出すためには、結果から逆算して研究デザインを検討する必要があります。


純粋に自分の疑問点だけで研究デザインを決めてしまうと、その研究を遂行する手段や結果が 大きく振れてしまい現実的ではないからです。


無尽蔵に研究費を使える環境であれば異なるのでしょうが、私のように予算ゼロの者にとっては、いかにして現在利用できる資源を使って結果を出すかに集中することになります。


幸い、素人ながらに構築した研究デザインでそれなりの結果を出してめでたく学位を取得できたのですが、このことはスモールビジネスの構築に役立つことに最近気付きました。


スタートアップを立ち上げる際には潤沢なリソースがあることはほとんどありません。極めて限られたリソースを駆使してなんとか結果を出せるように四苦八苦します。


この過程で多くの人がギブアップするのですが、私の場合には小さいながらも苦心の末に学位を取得したという小さな成功体験がありました。この違いは大きいと思います。




学会発表はプレゼンテーション能力向上に資する


研究成果は学会で発表することになります。学会発表ではスライドやポスターがメインですが、限られた時間とスペースの中で自分の行った研究成果をアピールする必要があります。


この際に最も重要なのはプレゼンテーションの能力です。最近では良質な書籍がたくさん発刊されており、このような書籍でプレゼンテーションの手法を学べます。


学会発表準備をしている時は、プレゼンテーション能力が上がっても何の役にも立たないなと思っていました。


しかし、リアルワールドでビジネスを遂行するにあたって、意外なほど学会発表で学んだプレゼンテーションの手法が役に立つことに気付きました。


私のビジネスパートナーは比較的高学歴の人が多いのですが、医師ほどプレゼン慣れしている人は少ないです。場数を踏んでいるためか医師のプレゼン能力は他を圧倒しています。


プレゼンテーション能力があると、営業の際にも非常に役に立ちます。学会発表の意外な効用だと感じました。




英語論文は投資情報収集に資する


学会発表が無事終わると、研究成果を英語論文にする必要があります。この過程も長く苦しいですが、英語に対する苦手意識を払拭することに役立ちます。


このことは金融資産投資の際に大きな力を発揮します。一般的に良質な投資情報は英語ベースです。日本語のみではどうしてもタイミングや質の問題で不利な状況に置かれます。


しかし、英語論文を仕上げるために大量の英文を読破する過程で、英語に対するアレルギーがほぼ無くなったことに気付きました。日本語に近い感覚で読めるようになったのです。


このことは、特に海外ETFの投資タイミングを計るための資料集めの際に役立ちました。日本語ではほぼ情報の無い領域でも、問題なく投資判断できるようになったのは大きいです。





このように、一見何の意味も無いと思われる学位取得にも、リアルワールドで通用する意外な効用があることに気付かされました。


決して学位取得を推奨しているわけではないのですが、医学研究で生計を立てていこうという方ではなくても、それなりに意味のあるトレーニングの機会になると思います。






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薬剤師との連携は難しい

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Medical Tribuneに興味深い記事がありました。
疑義照会を受けた医師の本音はコレだ! です。


今回の記事は、精神科医師が薬剤師から疑義照会を受けてちょっと頭にきた4つの事例を 学会で発表されたようです。


それぞれのケースで、薬剤師の対応が精神科医師の診療を妨害している様子がよくわかります。精神科医師は、本来このように対応するべきだったという案を発表されています。


医師の立場で読んでいると「そうだよなぁ~と同感することが多いのですが、自分が薬剤師の立場では、そこまで医師から要求されてもちょっと無理筋であることに気付きました。


正直に言って、この精神科医師が行なっている治療内容を、整形外科医の私では全く理解できません(もちろん私の知能レベルの低さが要因かもしれません)。


薬剤師も専門医の診療について深いレベルで理解することは物理的に不可能だと思うのです。薬剤師は精神科の薬剤だけではなく、すべての診療科の薬剤に対応しています。


それにもかかわらず、すべての科で専門医と同レベルの知識を要求するのはちょっと難しいのではないでしょうか。


これを解決するには、医師が患者さんに説明した内容を薬剤師と共有できるシステムを創るぐらいしかないのではないかと思いました。






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一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。








膝蓋骨脱臼で伸展位固定する理由

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先日、20歳ぐらいの男性が初回の膝蓋骨脱臼で初診しました。立ち上がろうとして踏ん張った際に脱臼してしまったようです。


膝蓋骨内側に腫脹・圧痛を認めましたが、来院時には自然整復されていました。それでもかなり痛そうです。単純X線像を確認すると、大腿骨膝蓋骨溝の低形成が著明でした。


joint laxity はまったく無くむしろ身体は固そうです。このため、大腿骨顆部(
大腿骨膝蓋骨溝)の低形成が膝蓋骨脱臼の原因と考えました。


画像的には習慣性脱臼に移行しやすそうな印象です。 初回の膝蓋骨脱臼に対する治療では、まず膝関節伸展位で2~3週間固定する保存治療を選択することが多いです。



膝関節を伸展位で固定する理由は、Q angle(通常20度未満で平均14度ぐらい)の影響で、膝関節を屈曲するにつれて膝関節外方への合力がかかるからです。


膝関節の屈曲角度が大きくなるほど、膝蓋骨が脱臼する方向(膝関節の外側)への力が加わります。 このため、膝関節の固定角度は伸展位が推奨されます。


また、膝蓋骨脱臼のために損傷した内側関節包や内側膝蓋大腿靭帯(MPFL)の修復を促す意味でも、膝関節外側への力があまりかからない膝関節伸展位での初期固定が有効です。


膝蓋骨の安定性は、TKAの最後のトライアルでパテラのトラッキングを観察すると、膝関節伸展位で安定して膝関節屈曲位にするほど易脱臼傾向が出現する様子でよく分かります。








★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です








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