整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

MRIと相性が悪いのは朱色の入れ墨!

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先日の外来で、左下肢痛としびれが半年ほど続いている方が初診されました。
年齢が40歳ということもあり、SLRは陰性です。


しかし、身体所見からは腰椎椎間板ヘルニアを強く疑います。そこでMRIを施行しようとして問診をとったところ、刺青があることが判明しました。


腰部には無かったのですが、肩に10cmほどの”刺青”がありました・・・。ご本人にメリットとデメリットを説明したところ、MRIは見合わせることになりました。


今回は青色系統の刺青だったので、臨床上は刺青による皮膚熱傷の可能性は低いと考えていたのですが、ご本人が怖がったので私も無理強いするわけにはいきません。


一般的に朱色系は、熱傷や変色の危険性があり勧められません。一方、最近のアートメイクやタトゥーには、金属成分がほとんど入っていないのでMRIには影響が無いケースが多いそうです。


有害事象が発生するのは確率論なので、基本的にはMRIを施行するメリット・デメリットを勘案した上で、施行する場合には御本人の同意を得るというのが現実的な対応だと思います。






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70%のインプラントで細菌を検出?!

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ちょっと怖すぎる記事を見かけました。
細菌・真菌が体内インプラントで増殖 です。




 インプラントは現代医学において重要な器具の1つであり、新たな技術開発によってインプラント手術は増加している。デンマーク・University of CopenhagenのTim H. Jakobsen氏らは、臨床的に感染症の症状がない患者を対象に手術に関連して埋め込まれたインプラントの状態を検査した結果、70%を超えるインプラントで細菌や真菌が検出されたとAPMIS(2018年7月2日オンライン版)に発表した。その一方で、感染症の直接的な原因となる病原体は見つからなかったという。




陽性率は細菌66%、真菌40%、いずれかまたは両方で73%


デンマークでは、多くの人が股関節や膝関節の置換術を受けたり、骨折した骨をスクリューで固定したりしているが、これらで使用されるインプラントは常に無菌状態であると考えられていた。


 Jakobsen氏らは、2013年2月〜17年4月に同国首都圏の5つの病院において、臨床的に感染症がないインプラント使用患者で①無菌性の弛み②頭蓋顔面インプラントの合併症③骨折の治癒④最近死亡した−に該当する4つの患者群から、スクリューや膝関節、ペースメーカーなど106個のインプラントと周辺組織を採取し、検査した。採取されたインプラントは、患者の体内に埋め込まれてから平均で13カ月経過していた。   

 その結果、対象者には感染症の徴候は認められないものの、インプラントでは70個(66%)が細菌、43個(40%)が真菌で陽性、さらに細菌、真菌のいずれかまたは両方では78個(73%)が陽性であった。




特にスクリューで細菌が繁殖


 今回の検討では、他のインプラントと比べて、特にスクリューで細菌がコロニーを形成していることが分かった。スクリューは皮膚の近くに局在し、インプラントと骨の両方に直接接触していることが多いため、細菌にコロニー形成の機会を提供していると考えられた。真菌の陽性率はさまざまなタイプのインプラントで同等だった。ブドウ球菌のような病原体は発見されなかった。


 さらに、対照群として39個の滅菌インプラントを用いた。インプラントを採取する過程またはその後の分析においてインプラントが汚染された可能性を確かめるため、滅菌インプラントを手術中、または患者に埋め込んだ後、直ちに取り外して検査した。その結果、細菌や真菌は発見されなかった。このことから、インプラントが体内に埋め込まれた後、細菌や真菌の定着が始まることが示唆された。




細菌、真菌が身体に及ぼす影響を調べることが必要


 今回の研究では、無菌状態と思われていたインプラントに細菌が繁殖していることが明らかになった。その一方で、感染症の原因となる直接的な病原体も見つからなかった点について、Jakobsen氏らは「それらが存在していたならば、感染症も発見されただろう」と指摘している。


 同氏らによると、一般的に体内に異物が埋め込まれている状態では、細菌の発生や新たな生育環境が生まれる可能性は増加するという。同氏は「今回特定された細菌や真菌は、患者に悪影響を与えることなく、非常に長期間体内にとどまっていると考えられた。次のステップでは、それらが身体とインプラントに及ぼす影響を正確に調べることが必要である」と述べている。





人工関節置換術を生業としている身の私にとって、この記事は衝撃的でした。。。細菌、真菌のいずれかまたは両方が陽性である確率が73%って、怖すぎませんか???


ただし、細菌や真菌のコロニーがある=感染というわけでもないことも驚きです。不顕性の感染(?)なのでしょうか・・・


n が小さいし、歯科領域のインプラント症例が混じっているので、整形外科の人工関節にそのまま当てはまるわけではありません。しかし、今までは無かった示唆がありそうです。


もし本当にインプラントの7割に細菌もしくは真菌のコロニーが存在するのであれば、何が要因となって感染は発症するのでしょうか?






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初学者がTHAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です


    




ドルの紙切れ化を実感!

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先週は、米国で滞在していました。
ニューヨークで感じた雑感を、備忘録として記したいと思います。


まず最も感じたのは、ドルの紙切れ化です。例えば、シェイクシャックでハンバーガーを1個買うと10ドル以上します。日本円で言うと、1200円ぐらいからということになります。


日本円に換算するとニューヨークはとてつもなく物価が高いように感じます。しかし、日本円に換算することを止めて、純粋にドルとして眺めると違った風景となります。


ニューヨークの物価が高いというよりも、ドルの通貨価値が減ったという方が実際の感覚に近いです。これは、ある意味当たり前のことかもしれません。


2パーセントのインフレ率が20年間続くと、通貨価値は69%まで落ちてしまいます。実際、米国では平均インフレ率が2%以上だったのでドルの価値は20年前の7割しかありません。


一方、日本円はこの20年間のインフレ率はほぼゼロでした。その結果、日本円の価値は20年前と現在ではさほど大きく変わりません。

 
つまり、20年前の日本円は、現在でもその価値をほとんど維持しているのです。このことは私たちにとっては非常に良いことだと思います。


特に、医師のように準公務員的立場の人間にとっては、これ以上無い環境であるとさえ言えます。このような特殊な環境が20年も続いたのは、主要国では日本だけです。


実際、マンハッタンで10ドル未満のランチをとることは難しいと感じました。それほどまでにドルの価値は希釈されて紙切れ化していたのです。


ドルの状況は特殊ではありません。日本以外の主要国では、米国のように各々の国の通貨価値は希釈されています。


普通に考えれば日本円の価値は他通貨に対して大幅に上昇してもおかしくはありません。通貨価値だけを考えると、20年間で日本円はドルに対して30%円高になっているはずです。


しかし、現実の為替レートは20年前と比べてほとんど変化ありません。その結果として、日本の物価は、諸外国と比べて極端に安くなってしまいました。


最近、アジアを中心に多くの外国人が日本を訪れます。その最大の理由は、日本の物価の安さです。アジアのアッパーマス層から見ても、日本は非常に物価の安い国に見えます。


バブルの頃の日本は、物価が高いために訪れることが難しい国でした。それに比べると、今では物価の安い国に成り下がっています。日本人の心情としては微妙なところですね。


しかし、実利を考えると、公務員的立場の人間とって、現在の状況は最高の状態です。実際、日本は物価が非常に安いため、あまり何も考えずに外食できてしまいます。


先日、大阪を訪れた際、御堂筋のランドマーク的なビルのおしゃれな店でランチをしましたが、たった1200円(=10ドル)で美味しい熟成肉ステーキをいただきました。


この店だけが安いわけではなく、他の店も同じような価格帯です。マンハッタンで同様のランチを10ドルでとることなど想像できません。日本の物価の安さを体感しました。


日本の極端な物価の安さの原因はどこから来ているかというと、サービスを提供するサプライヤーの利益を削っていることが挙げられます。


サプライヤーの利益が削られていますから、必然的に公務員や年金生活者以外の一般人の生活は苦しくなります。


私たち医師は準公務員なので、現時点では 日本の物価の安さの恩恵を最大限享受しています。立場的に言うと、外国人と日本の一般人の中間ぐらいに位置します。


それならいいじゃないかと思う方が多いと思いますが、私はこの状況が生涯にわたって続くとは考えていません。現在の政府日銀の方針は、2%のインフレ目標です。


この目標が達成されない限り、日本の財政再建はありえないので、何らかの形で絶対に達成してくると思います。


そして、このインフレ目標が達成された暁には、日本円の通貨価値の希釈がどんどん進むことになります。このこと自体は、世界的に考えて普通のことです。


しかし、インフレの世界を長らく忘れてしまった私たち日本人にとっては、ライフスタイルに大きな変革を迫られます。


今までは、動かない人が勝ちでしたが、インフレの世界になると能動的に動かなければどんどん先細りになってしまうからです。


まだしばらくは動かない人の天下が続きそうですが、トレンドの変化を察知したら、それまでのライフスタイルを変更する必要があると強く感じました。




追記:


今回は、羽田からJFKまでJAL で行きましたが、機内の楽しみのひとつにJAL 特製のトリュフ風味ラーメンがありました。以前、この方のブログで紹介されていたラーメンです。


他にも色々メニューがあったのですが、とりあえず1回目のランチが終わってから小腹が減ってきた頃にトリュフ風味のラーメンを頼んでみました。



2222 - コピー



機内で食べるラーメンなんてそんなに美味しくないと思っていたのですが、前評判通りとても美味しかったです。JAL の機内食ラーメンは侮れないですね!







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