整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

足関節脱臼骨折(SE stage 2)に対する関節内骨折観血的手術

このエントリーをはてなブックマークに追加

昨日の午後は、足関節脱臼骨折(SE stage 2)に対する骨接合術でした。
若くて骨質も良く、問題の無い症例でした。


SEに対する手術において、腓骨の整復の際に末梢骨片の背側が整復障害の原因となることが多いと思います。特に中枢側に切りあがっている背側皮質骨の角の部分に骨膜が捲くれ込んで整復障害になりやすいです。


私は、この部分の骨膜を2-3mmは剥離してから整復操作を行うようにしています。ちなみに整復操作はクワ型の鉗子(399-071、整復用鉗子ポイント付、ソフトロック 126mm)を愛用しています。これはシンセスのAO小のセットによく入っているラチェット付きの鉗子です。


尚、使用するプレートは従来の1/3円プレートで充分だと思います。最近、ロッキングプレート/スクリューが発売されていますが、この部位に関しては固定性が充分でなく全くお勧めできません。ちなみに私はZIMMERのdistal lateral fibular plate、もしくはMORGANのJC plateを愛用しています。


※ 手術記録のテンプレートが必要な方は、私の運営するサイトからダウンロード可能です。

ただし、
手術記録のテンプレートはあくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行っていただけますよう重ねてお願いいたします

大腿切断術での工夫

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日の午前は大腿切断術(Above Knee Amputation; AK切断術)でした。
透析の方で、反対側も既に大腿切断されています。


以前の記事にも記載しましたが、手術に際して下記のごとくの工夫をしています。


・ まず足部から下腿までガーゼごと大きなドレープで完全に覆ってしまう
・ その後、普通の手術と同様にイソジンで消毒してストッキネットを被せる

⇒ これは、壊疽部表面よりもドレープの方が清潔度が高いという判断です。


・ 前方から大腿四頭筋を切除して大腿骨を展開する
・ 正面から攻めていき、なにはともあれ大腿骨を素早く展開する

⇒ 皮切の段階で裏まで切ると出血が多くなる
ためです。


・ 大腿骨をダブルカットして3cmほど中抜きします
・ その骨間の窓から大腿動静脈を同定して結紮
しています

⇒ AK切断術で最も注意するべきなのはもちろん大腿動静脈です。
  血管の処理が終われば、手術はほぼ終了したようなものです。


・皮下は粗く縫合するに留めます。

⇒ 密に縫合すると見た目はキレイですが、血行が悪くなり創治癒の可能性が低下します。



※ 手術記録のテンプレートが必要な方は、私の運営するサイトからダウンロード可能です。

営するサイト
ただし、手術記録のテンプレートはあくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行っていただけますよう重ねてお願いいたします

脊髄造影について思うこと

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日は午後から脊髄造影(ミエログラフィ)を施行しました。下肢の痙性と上肢の巧緻障害が主訴なのですが、心臓ペースメーカーが留置されているためにMRIを施行できない方でした。


所見はやはりC5/6>4/5で脊柱管の高度の狭窄を認め、頚椎症性脊髄症でした。
この方はL4にすべりをみとめ、またL4/5以外の椎間は、骨性に閉じていました。


しかも棘間靭帯が骨化しており正中アプローチが不可能なため、傍正中アプローチをせざる得ませんでした。なかなか難症例でした・・・。


最近はMRIの性能が向上しているので、1.5テスラ以上のMRIであれば手術症例であっても脊髄造影は不要と考えています。少なくなったとはいえ、検査後頭痛や造影剤のアレルギー発生のリスクもありますので、脊髄造影はできるだけ避けたいのが本音です。


ただ、心臓のペースメーカーが留置されていたり、刺青(特に青色系)のある方には、脊髄造影を施行せざるを得ないのがつらいですね。

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

           管理人の著書
   勤務医のための資産形成マニュアル
      医師のための 資産形成講義
2015神戸セミナー

      築古木造戸建投資マニュアル
      医師のための 金融資産形成術
医師のための金融資産形成術

        タダで自宅を手に入よう!
   資産形成のコンサルテーション・サービス


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール
QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。