整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

クリニック開業を考えています ~まずは開業医の収益構造の検討~

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最近、クリニック開業について検討しています。
私は、すでに17年目なので開業するのならラストチャンスですが、整形外科専門医取得後(7年目)であれば、誰でも一度は検討するべき事案だと考えています。


率直に言って開業するのであれば、早ければ早いほど成功する可能性が高くなります。整形外科専門医を取得した翌年にリウマチ専門医を取得(8年目)するとして、開業の準備期間が1年の場合には、卒後10年目を開業の目標とするのがベストではないでしょうか。


開業するのか勤務医を続けるかの最も大きな判断材料は、クリニック開業でどの程度の収益を見込めるかだと思います。もちろん、個々の人生設計や医師として何を目指すのかも大事ですが、お金に不自由すると人生の幅が狭くなるので、収益性を考えることは重要だと思います。


そこで、具体的に開業医の収益構造を検討してみました。もちろん立地条件や個々の能力の違いが大きいので正確な判断は不可能です。したがって大雑把な判断しかできませんが、開業の概要を把握するのであれば充分だと思います。


まず、平均的な整形外科開業医(個人の無床院外処方のクリニック)の収益構造は下記の如くとなります。ざっくりみて勤務医の約2倍の年収(1300万円 vs. 2600万円)と判断してよさそうです。


  医業収益 9180万円(765万円/月)
  経常利益 2607万円
  損益分岐点医業収益高 6216万円(518万円/月)
  医業収益高経常利益率 28.4%

  (参照: TKC医業経営指標2004年版)


※ 経常利益とは、診療報酬から薬剤費・検査費・人件費・水道光熱費・支払利息・賃料などクリニックを運営していくために必要な費用を差し引いて残った利益を言います。院長の給与は経常利益から捻出されます。



どのような形態の開業が最も利益率が高いのか? につづく

母指末節骨骨髄炎

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多発骨折でリハビリテーション入院中の患者さんがいます。受傷から1ヵ月経過しているのですが、母指末節骨は開放骨折でした。前医で洗浄後にセフェム系抗生剤を5日間投与されています。


数日前から母指の腫脹・発赤が出現しました。単純X線像では骨融解像を認めず、WBC/CRP 5500/0.44と微妙な数値です。まずは黄色ブドウ球菌をターゲットにしてセフェム系抗生剤の点滴を開始しました。


母指末節骨先端の骨髄炎疑いなので抗生剤点滴まで施行するかどうか迷いましたが、中途半端に内服投与で慢性化するのが嫌なので思い切って点滴投与としました。


どうしても炎症が鎮静化しない場合は切開して骨折部の掻爬をする必要がありそうですが、末節骨に対してそこまで施行した経験はありません。長管骨骨髄炎であれば治療方針で悩むことはないのですが、中途半端な部位なのでどこまで「攻め」の治療を行うか判断に迷うところです。


臨床は終わってみないと正解が分からないので、卒後17年経ってもいつも悩みながらもその時点で最善と思われる方法を選択せざる得ません。少し不謹慎かもしれもせんが、未来を見通せる水晶玉があればいいなといつも思っています。

TKA: 術前計画をフィルムに直接書き込む方式に変更しました

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私が勤務している病院では、2012年度の人工関節全置換術の症例数が68例でした。
整形外科常勤医が3名の病院としては、症例が多い方だと思います。


年末年始やゴールデンウィーク期間を除外すると、平均して週2症例程度です。3名体制なので、どんどん業務をこなしていかないと間に合いません。術前の自己血貯血や手術説明(informed consent; IC)も大変ですが、術前の作図も時間的に結構な負担になっています。


TKAの術前計画に関しては研修医時代からの習慣で、トレーシングペーパーに単純X線像をトレースしてインプラントのテンプレートのコピーを貼り付けるという「作図」という作業を行っていました。しかし、1症例あたり30分程度掛かるので、時間的な負担が馬鹿になりません。


TKAの術前計画において、実際的に最も重要なポイントは下記の4つです。
① 正確な単純X線像の2方向でのインプラントのテンプレーティング
② 立位下肢全長正面像での外反骨切り角
③ 立位下肢全長正面像での大腿骨側髄内ガイドのエントリーポイント
④ 立位下肢全長正面像での大腿骨・脛骨内外顆の骨切り量



P1050900




単純X線像のフィルムに直接書き込む方が、紙にトレースするよりも断然早くて正確な術前計画が可能です(勤務先は画像をフィルムで運用しているので、高精細モニタによるデジタルプランニングツールの使用経験はありません)。


そこで、最近は紙ベースでの「作図」は止めて、フィルムに直接書き込む方式に変更しました。これだと5分程度で術前計画が終了するので、非常に時間的にも楽になりました。研修医時代からの慣習に囚われずに、省略化できることはどんどんやっていこうと思っています。


※ THAに関しては、フィルムに直接書き込む方式よりも紙ベースでの「作図」の方が望ましいと考えています。


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