整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

TKA: 自己血貯血の小さな改善

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今日の午前中は、人工膝関節全置換術(TKA)の予定でした。
しかし、昨日入院で本日未明から頻回の下痢が出現したため、ノロウイルス抗原のスクリーニングを施行したところ残念ながら陽性でした。


ノロウイルス感染症の潜伏期間は通常24~48時間なので、入院前に罹患していたことになります。なんともタイミングの悪い話ですが、別の角度から考えると術直後に発症されるよりはましですね。


さて、人工関節手術の場合、延期すると自己血が期限切れになるという問題があります。昨年秋にも
同様のケースで自己血を破棄せざるえないことがありました。このことがきっかけで、最近では術前3-4週前から自己血貯血するようにしています。


今回のケースでは自己血の期限は2月後半なので、自己血を破棄しなくても手術の仕切り直しが可能です。自己血貯血を1~2週前倒しにするという小さな改善でしたが、初めて結果(?)がでました。患者さんにかかる負担を軽減させることができたので少し嬉しいです。

ストッキネットの長さをどうやって測っていますか?

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今日の午前は、出張先での外来でした。
若い方が比較的多い地域で、ギプスを巻く機会が多いです。


ギプスを巻く際には、ストッキネットの長さを適切に切り取る必要があります。些細なことに思えますが、短すぎると固定範囲が短く固定力が弱くなるので意外と重要だと感じています。


今まではストッキネットの長さを測るのに、指を使ってシャクトリムシ(尺取虫)風に測っていました。しかし意外と不満足な長さになることが多いのです。そこで最近では、自分の前腕や下腿を使って長さを計測するようになりました。


具体的には自分の前腕や下腿にストッキネットを当てて、自分にギプスを巻くことをイメージして長さを決定するのです。私は身長が172cmで男性としては平均的なのですが、150cm位の高齢女性でもほぼぴったりの長さになります。


オマエの手足が短いだけだろ(!)と言われるかもしれませんが、意外とどんな人でもほぼ適切な長さになります。同じ要領でギプスシーネ作成時にも自分の手足に当てて、適当な長さに切り取っています。


私は、できるだけ考えることを省略したいので(笑)、重宝している計測法です。


THAの術後患者さんには和式トイレのみ控えてもらっています

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今日は、午前の外来後にTHAの手術説明を行いました。
いつもは自己血貯血後に休んでもらいながらお話させていただいてますが、今日は臨時手術が入ったため急遽外来後に時間を変更させてもらいました。


THAの術前説明では、脱臼肢位について説明します。昔は結構シビアな話をしていましたが、最近では唯一禁止しているのは和式トイレのみです。実際、現在の病院でTHAを200例ほど施行していますが、まだ初回手術での脱臼例はありません。


脱臼がほとんど無くなった理由としては、下記を考えています。

① 骨頭径が大きくなったこと (22.225mm ⇒ 28~32mm骨頭)
② 術前の体位設定を透視下におこなっているため、極めて正確なカップ設置が可能になった 
③ 大腿骨頚部過前捻症例(>40度)に対してはS-ROM-Aを、30~40度の症例ではkinectivなどのネックチェンジャブルタイプの機種を選択している
④ アプローチを含めた術式の向上


THAの手術説明では「和式トイレだけ控えてください」と説明するだけなので、こちらも気楽です。





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