整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

大腿骨顆上骨折のロッキングプレートによる固定術

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今日の午後の手術は、大腿骨顆上骨折でした。
大腿骨顆上骨折は大腿骨頚部骨折と比べて症例も少なく、術後の免荷期間が長いため難易度が高い骨折です。


ロッキングプレートが出てくるまでは、逆行性の髄内釘ぐらいしかなかったため、良い成績はあまり見込めませんでした。そういう意味では、シンセスのロッキングプレートは革命的な内固定材料といえます。ただ、いくらロッキングプレートが比較的強固な固定性を得ることができるとはいえ、膝関節拘縮はほぼ併発します。


実際の手術手技ですが、牽引手術台を使用する方法としない方法に分けることができます。

牽引手術台を使用する場合は、顆部が過伸展位になりがちです。まず側面像で大腿骨骨幹部のやや後方にプレートが位置するようにし、顆部にロッキングスクリューを7本挿入します。次に、ローマン等でプレートの中枢側を大腿骨の長軸に合わすことで過伸展を矯正することが可能です。


顆部の整復を要する場合は、牽引手術台を使用しないで手術を行います。この場合、側面のアライメントは問題無く整復できますが、正面のアライメントが不良となりやすいです。したがって特に最初のスクリューを顆部に刺入する際に正面像で顆部と骨幹部のアライメントを確認することが重要です。


牽引手術台を用いると手術が楽なので、私は基本的には牽引手術台を使用します。





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書評: いつまでもデブと思うなよ

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今日は整形外科とは関係ない書評です。
 


いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)


2007年初版で少々古い本ですが、内容は斬新でした。
ベストセラーになったのもうなずけます。
私の視点で内容を要約します。


・ デブの原因は体質云々ではなく、純粋に摂取カロリーが多すぎることである。
・ 1日あたりの摂取カロリーを1500Kcal以内に抑えると、体重がどんどん減ってくる。
・ このためには、間食も含めて摂取する全ての食べ物のカロリーを記録する(=レコーディングダイエット)
・ 最近はコンビニや外食でもカロリー表示されているので記録は比較的容易
・ カロリーが分からない食べ物はネットで調べる
・ 1日の摂取カロリーを1500Kcal以内に抑えればよいので、比較的好きなものを食べることができる
・ 要は、摂取カロリーの足し算をして1500Kcal以内に抑えれば、何を食べても良い
・ 満腹感は食後10分程度で感じるので、食事中に腹8分でも食後には満腹感を得ることができる
・ 分からないときは詳細なデータを集めるに限る


栄養学的な視点の詰めは少々甘いですが、コロンブスの卵的な発想の転換を得られるかもしれません。ダイエット本というよりは、自己管理の本だと思います。


このような素晴らしい知識と経験を、たった700円ちょっとで購入できるのは驚きです。
読書はコストパフォーマンスに優れた投資対象ですね。

腱板断裂が日常生活動作に及ぼす影響 ~ 一般住民における痛みのない肩を含めた検討 ~

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Jornal of Orthopaedic science掲載論文要旨で、興味深い論文があったので抜粋します。
群馬大学の中島大輔先生の”腱板断裂が日常生活動作に及ぼす影響 ~ 一般住民における痛みのない肩を含めた検討 ~”です。


・ 対象は、一般住民462名924肩(平均年齢61.3歳)
・ 地域検診方式で、両肩の超音波検査を施行
・ 断裂群は99肩、非断裂群は825肩
・ 腱板断裂を有している場合は①肩関節の夜間痛、②肩挙上時の筋力低下 が有意に高かった


意外と腱板断裂している人が多いなというのが実感です。
普段、肩関節周囲炎として治療している患者さんの中にもたくさん含まれているのかなと思いました。

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