整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

上腕骨骨幹部骨折に対する髄内釘

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今日の午前は、上腕骨骨幹部骨折に対する骨折観血的手術でした。
高齢で骨質の悪い方だったので、髄内釘を選択しました。


骨折型は螺旋骨折だったので、本来ならプレート固定を選択した方が良かったのかもしれません。しかし、プレート固定は広範に術野を展開する必要があるため、あまり良いイメージが無かったこともあり髄内釘としました。


しかし、かなり長い螺旋骨折だったため、遠位3本のスクリューのうち、1本が骨折部にかかってしまいました。あとの2本が効いたので何とか固定性を保てましたが、結果的にはロッキングスクリューを用いたプレート固定の方が良かったかなと思いました。


今回の反省点は、遠位側に刺入するスクリューの部位を骨折部と対比させて正確に診断しきれていなかったこと、およびネイルは肘頭窩よりも15~20mm中枢までしか挿入できなかったことです。


骨折が肘頭窩から7-8cmまで及んでいる症例では髄内釘は避けた方が無難だなと思いました。





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刺青アリ症例のMRI施行について

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今日の午前は、出張先の病院での外来でした。膝関節の外側半月損傷疑いの方にMRIをオーダーしようとしたら左上腕に刺青がはいっていました。


放射線科の技師長に確認したところ、この医療機関では刺青があっても同意の上でMRIを施行しているとのことでした(1.5テスラが導入されています)。青色系統の刺青だったことと、撮像部位が離れていたため、ご本人の同意の上でMRIを施行することになりました。


一般的には刺青のなかでも特に朱色系は、熱傷や変色の危険性があり勧められません。ただ、技師長がおっしゃられるには、背中全面の刺青でも熱傷を併発したことは無いとのことでした。
2~3テスラになるとどうなるかは分からないようです。


脊髄損傷等の生命に関わる場合には刺青があってもMRIを施行しますが、膝関節半月損傷では施行するべきかどうかを悩んでしまいます。基本的にはMRIを施行するメリット・デメリットを勘案した上で、施行する場合には御本人の同意を得るというのが現実的だと思います。


MRI施行時の、刺青に対する考え方は医療機関によってまちまちなので、できれば日本医学放射線学会が指針をだして欲しいところです。





蜂窩織炎にリバノール湿布は有効なのか?

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先週末に上肢の蜂窩織炎の患者さんが入院していました。
血液生化学データがかなり悪かったのですが、当直医が適切な治療を開始してくれていました。


慣習的に、蜂窩織炎の治療の一環としてアクリノール(商品名: リバノール)湿布を施行されることがありますが、この処置は本当に有効なのでしょうか?


昔、日赤で勤務していた際に、皮膚科の部長から”キミは未だに蜂窩織炎にリバ湿布をしているのかね?全く意味の無いことだよ!”と言われたことがあります。


その場は、はあ~っと生返事しましたが、気になったのてPubMed等で検索してみました。すると、リバ湿布での治療成績の論文が一つもヒットしなかったのです・・・。蜂窩織炎にリバ湿布という治療は、もしや日本だけの習慣なのか???


それ以来、蜂窩織炎に対してリバ湿布はしなくなりました。確かに常識的に考えて、皮下組織に広範に波及した感染に対して、経皮的な治療が奏功するとは思えません。


やはり、蜂窩織炎の治療には、抗生剤投与が最も重要なのだと思います。


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