整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

TKAのアプローチによる術後成績の違い

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昨日の午前は人工膝関節全置換術(TKA)でした。TKAにもいろいろなアプローチがありますが、アプローチの違いで長期の術後成績に差は無いようです。


最も展開の容易なmedial parapatellar approachでは大腿四頭筋に侵襲が加わるため、短期的にはsubvastus approachやmidvastus approachに比べて術後の膝伸展力が落ちます。


しかし、術後3-4週経つと両群間での筋力に有意差は無くなるようなので、早期退院を目的にするのでなければ、medial parapatellar approachで充分ではないかと思います。


良好な展開を得ると、正確な骨切りや靭帯バランスを取りやすいので、そちらのメリットが大きいのです。一昔前にはやったMISのブームが去ったのは、ある意味良い傾向かなと感じています。

関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その3

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関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その2 の続きです。


PDの際に、関節腔内血流シグナルを検出するゲインが問題となります。
こればかりは、エコーの機種や設定が多種多様なため、数値を統一することができないのです。


一般的に推奨されているのが、骨内血流シグナルがゼロになるゲインを基準にすることです。
具体的には、高めのゲインから徐々に下げていって、骨内血流シグナルが消失するゲインで撮像するのです。


一度、ゲインを設定すれば(もしくはゲインの数字を記録する)、
以後はそのまま使用できるので、煩わしいのは初回のみです。


実際、関節リウマチの診療をしていると、エコーが無いと疾患活動性の正確な評価は難しいです。まさに、リウマチ専門医にとっての関節エコーは、内科医にとっての聴診器と同じですね。


                                       
                                              

                    リウマチ診療のための関節エコー撮像法ガイドライン

関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その2

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関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その1 の続きです。


まず、Bモードで、各関節の下記の点について観察します。

① 関節液貯留の有無
② 関節腔肥厚の有無
③ 腱鞘滑液貯留の有無
④ 骨びらんの有無 

各関節を縦断面、横断面にて観察します。


次にPDで、関節腔内血流シグナルを検出します。
シグナルの強さによりGrade 分類しますが、まだ統一された基準はありません。


関節エコー撮像法ガイドラインで推奨されているSzkudlarek M, et al.らの提案したGrade分類を使用しています。具体的には下記のごとくで無シグナルを含めてGrade 0 ~3 の4 段階の分類です。


 Grade 0 シグナルなし

grade 0

 
 Grade 1 点状のシグナルのみ

grade 1


 Grade 2 シグナルが融合するが、シグナルの範囲が肥厚滑膜の半分以下

grade 2


 Grade 3 シグナルが融合し、シグナルの範囲が肥厚滑膜の半分以上

grade 3



関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その3 に続きます。

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