整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

鎖骨遠位端骨折のクラビクルフックプレート抜去時のポイント

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昨日の午後は、鎖骨遠位端骨折の抜釘術でした。
この方には、クラビクルフックプレートを使用しています。


クラビクルフックプレートにはいくつかの
手術のポイントがありますが、
誰が手術を施行しても、安定した成績を得ることができる良い内固定材だと思います。


ただ、抜釘の際にも注意点があります。それはフックがS字状になっているため、抜去の際に引っ掛かって抜去しにくいのです。


これを避けるために、私は下記のようなことを行っています。
① フック周囲の軟部組織(瘢痕組織)を十分に切除してフックの基部を完全に露出させる
② プレートを持ち上げて、上下に何度もガサガサ動かす


1分程度ガサガサ動かしていると、フック先端がスパッと抜けることが多いです。
くれぐれも強引に抜去しにいって、肩峰骨折を併発しないようにしましょう。



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THA: タコツボのような寛骨臼の症例

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今日の午前は人工股関節全置換術(THA)でした。
寛骨臼の前後壁の骨棘形成が著明で、まさに”タコツボ”のようでした。


このような症例では寛骨臼の骨棘が邪魔をするので、大腿骨頭を脱臼させることが難しいです。寛骨臼の骨棘をある程度脱臼前に切除することで対応できる場合もありますが、全周性に骨棘が形成されているため、骨棘切除だけであっさり脱臼できないことも多いです。


このような場合には、大腿骨頚部のダブルカット(2段階頚部骨切り)が有効です。まず最初に寛骨臼縁に近いところで、寛骨臼に沿ってボーンソーで骨切りを行います(第一骨切り)。次に大腿骨近位を浮上させて通常の頚部骨切りを行います(第二骨切り)。寛骨臼内に残った大腿骨頭は骨頭抜去器等で摘出します。


2段階に分けることで、脱臼不能例でも大腿骨頚部骨切りまで施行することが可能となります。ダブルカットの注意点としては、第一骨切りの際に平ノミをすぐ脇に準備しておくことです。骨切り面から出血するため、第一骨切り線がすぐに分からなくなることが多いためです。



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大腿骨転子部骨折の術中牽引方法の工夫

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昨日の午前は大腿骨転子部骨折の観血的骨折手術でした。
ネイルタイプの内固定材料を使用しています。


手術の際に患者さんを牽引手術台に乗せますが、一般的には開排位をとったり、上下段違いにして平行に牽引したりするケースが多いと思います。


私が上司に教えてもらった便利な方法をご紹介します。牽引手術台のアームを1本にして、健側の足を患側アームの上に落として抑制帯で固定する方法です。



P1050992





















メリットは下記のごとくです。
① 健側下肢がイメージの邪魔にならない 
② 股関節が拘縮して十分な開排位がとれない症例でも施行可能


注意点は、骨盤後傾が高度な症例では健側下肢が落ちない(股関節が伸展しない)ため施行不能なことです。健側下肢を抑制帯でアームにくくりつけるだけでは固定性に不安に感じるかもしれませんが、術中に下肢が落ちた症例はなく、特にトラブルは経験していません。


術中も快適なので、一度試されてはいかがでしょうか?



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