整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

ビスフォスフォネート(BP)製剤による顎骨壊死? その2

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ビスフォスフォネート(BP)製剤による顎骨壊死? その1 のつづきです


顎骨壊死?の発症機序


 口腔内での外傷(抜歯などの外科処置、不適合義歯) ⇒ 細菌感染
 ⇒ 顎骨骨髄炎 ⇒ BP製剤を投与されていると骨代謝が抑えられるので難治化


最も重要なことは、口腔内を清潔にし、歯周病などの顎骨にいたる慢性炎症がない状態を保持すこと だそうです。


また、整形外科医に求められることは、下記の件を歯科医師にお願いすることなのかなと思いました。


① BP製剤服用開始前に徹底した口腔内診査を行うこと 
② 顎骨に及ぶ歯科治療を終わらせておくこと
③ 口腔清掃状態を良行に維持する指導を行うこと
④ 継続した口腔衛生指導を行うこと


日常診療で完璧にこなすことは難しいですが、口腔内に問題のありそう方には注意を払う必要がありそうです。



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ビスフォスフォネート(BP)製剤による顎骨壊死? その1

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今年になって、『通院している歯医者さんから、この薬を飲むとアゴの骨が死んでしまうからキケンだと言われました』、と相談してくる患者さんが外来中に多くなりました。


たまたま重なっただけなのか、私の勤務する医療機関の近くの歯科医師が流布しているのかは判然としませんが、ビスフォスフォネート(BP)製剤を中心にして骨折後の骨粗鬆症を治療している整形外科医としては看過できない問題です。


タイムリーに京都大学口腔外科の別所教授が監修された
BP製剤のパンフレットを拝見しました。
特発性大腿骨頭壊死症などの研究に一枚かんでいた整形外科医としては、”これは骨壊死ではなく、単なる骨髄炎だろう~”という内容でした。


要約すると、下記のごとくの病態のようです。

   口腔内での外傷(抜歯などの外科処置、不適合義歯) ⇒ 細菌感染
 ⇒ 顎骨骨髄炎 ⇒ BP製剤を投与されていると骨代謝が抑えられるので難治化



ビスフォスフォネート(BP)製剤による顎骨壊死? その2 につづく

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脱法ハーブによる救急搬送例の臨床的特徴

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Medical Tribune Vol.45, No.41で、脱法ハーブに関する記事がありました。

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第34回日本中毒学会
北里大学病院 救命救急センター 井出文子先生


・ 対象は、2011~2012.4.30までに搬送された12例
・ 平均年齢22.2歳で、10歳台と20歳台がそれぞれ5例ずつあった。
・ 男性が11例を占めており、入手経路はインターネット4例、店購入2例、知人2例であった
・ 搬送時の症状は、意識障害や幻覚妄想を中心とする中枢神経症状、交感神経症状が多かった
・ 意識障害は7例だったが、短期間で改善した
・ 神経・精神症状は9例で、内訳は幻覚妄想が4例、異常行動3例、振戦2例だった
・ 交感神経症状は10例で、内訳は散瞳8例、頻脈6例、頻呼吸3例だった
・ 経口・吸入とも身体合併症を引き起こすが、特に経口摂取例では多様な症状が見られた上、入院期間が長く横紋筋融解症を呈していた


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精神医学的にも依存・離脱・後遺症の問題をおこしているとのことです。
”合法ハーブ”などという戯言も多く出回っているようですが、法律で取り締まりが追いついていないだけのこと(国立病院機構災害医療センター 救命救急センター 吉岡早戸先生)なので、違法薬物であることを強調して教育・啓発することが重要ですね。

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