整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

THAの術後患者さんには和式トイレのみ控えてもらっています

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今日は、午前の外来後にTHAの手術説明を行いました。
いつもは自己血貯血後に休んでもらいながらお話させていただいてますが、今日は臨時手術が入ったため急遽外来後に時間を変更させてもらいました。


THAの術前説明では、脱臼肢位について説明します。昔は結構シビアな話をしていましたが、最近では唯一禁止しているのは和式トイレのみです。実際、現在の病院でTHAを200例ほど施行していますが、まだ初回手術での脱臼例はありません。


脱臼がほとんど無くなった理由としては、下記を考えています。

① 骨頭径が大きくなったこと (22.225mm ⇒ 28~32mm骨頭)
② 術前の体位設定を透視下におこなっているため、極めて正確なカップ設置が可能になった 
③ 大腿骨頚部過前捻症例(>40度)に対してはS-ROM-Aを、30~40度の症例ではkinectivなどのネックチェンジャブルタイプの機種を選択している
④ アプローチを含めた術式の向上


THAの手術説明では「和式トイレだけ控えてください」と説明するだけなので、こちらも気楽です。





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クリニック開業を考えています ~まずは開業医の収益構造の検討~

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最近、クリニック開業について検討しています。
私は、すでに17年目なので開業するのならラストチャンスですが、整形外科専門医取得後(7年目)であれば、誰でも一度は検討するべき事案だと考えています。


率直に言って開業するのであれば、早ければ早いほど成功する可能性が高くなります。整形外科専門医を取得した翌年にリウマチ専門医を取得(8年目)するとして、開業の準備期間が1年の場合には、卒後10年目を開業の目標とするのがベストではないでしょうか。


開業するのか勤務医を続けるかの最も大きな判断材料は、クリニック開業でどの程度の収益を見込めるかだと思います。もちろん、個々の人生設計や医師として何を目指すのかも大事ですが、お金に不自由すると人生の幅が狭くなるので、収益性を考えることは重要だと思います。


そこで、具体的に開業医の収益構造を検討してみました。もちろん立地条件や個々の能力の違いが大きいので正確な判断は不可能です。したがって大雑把な判断しかできませんが、開業の概要を把握するのであれば充分だと思います。


まず、平均的な整形外科開業医(個人の無床院外処方のクリニック)の収益構造は下記の如くとなります。ざっくりみて勤務医の約2倍の年収(1300万円 vs. 2600万円)と判断してよさそうです。


  医業収益 9180万円(765万円/月)
  経常利益 2607万円
  損益分岐点医業収益高 6216万円(518万円/月)
  医業収益高経常利益率 28.4%

  (参照: TKC医業経営指標2004年版)


※ 経常利益とは、診療報酬から薬剤費・検査費・人件費・水道光熱費・支払利息・賃料などクリニックを運営していくために必要な費用を差し引いて残った利益を言います。院長の給与は経常利益から捻出されます。



どのような形態の開業が最も利益率が高いのか? につづく

母指末節骨骨髄炎

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多発骨折でリハビリテーション入院中の患者さんがいます。受傷から1ヵ月経過しているのですが、母指末節骨は開放骨折でした。前医で洗浄後にセフェム系抗生剤を5日間投与されています。


数日前から母指の腫脹・発赤が出現しました。単純X線像では骨融解像を認めず、WBC/CRP 5500/0.44と微妙な数値です。まずは黄色ブドウ球菌をターゲットにしてセフェム系抗生剤の点滴を開始しました。


母指末節骨先端の骨髄炎疑いなので抗生剤点滴まで施行するかどうか迷いましたが、中途半端に内服投与で慢性化するのが嫌なので思い切って点滴投与としました。


どうしても炎症が鎮静化しない場合は切開して骨折部の掻爬をする必要がありそうですが、末節骨に対してそこまで施行した経験はありません。長管骨骨髄炎であれば治療方針で悩むことはないのですが、中途半端な部位なのでどこまで「攻め」の治療を行うか判断に迷うところです。


臨床は終わってみないと正解が分からないので、卒後17年経ってもいつも悩みながらもその時点で最善と思われる方法を選択せざる得ません。少し不謹慎かもしれもせんが、未来を見通せる水晶玉があればいいなといつも思っています。

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