整形外科医のブログ

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医師作成書類の力を過小評価するな!

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医師が作成する診断書は、私たちが想像する以上に大きな力を持っています。私たちは単に書類を作成するだけで、その後どうなっているのかについては無頓着です。


書類を作成しても、介護保険の主治医意見書などを除けば、結果についてのフィードバックがほとんど無いことが原因です。


しかし、私たちが何気なく記載した内容が、他人の人生や生活に重大な影響を及ぼす可能性が高いことは知っておくべきだと思います。少し例示してみます。




交通事故の診断書(警察提出分)


傷病に対する治療期間で、加害者の行政処分の程度が決まります。特に医師が記載する治療期間見込みが重要で、3カ月、30日、15日がキーワードとなります。


上記の期間以上か未満かで加算点数に大きな差があります。治療期間3カ月以上では加害者の免取の可能性が高まります。


例えば、橈骨遠位端骨折はリハビリテーションまで含めて3カ月ぐらいかかりそうだから、診断書に3カ月と記載しよう等は控えた方がよさそうです。




交通事故や労災事故の診断書


交通事故や労災事故で1ヵ月に1度まわってくる鬱しい診断書ですが、転帰欄に「治癒」と記載してしまう人がときどきいます。


転帰が治癒になると、後遺障害の賠償金額が激減してしまいます。一生懸命治療したのに最後に患者さんを地獄に叩き落すことになるので、くれぐれも「中止」にしてください。



上記の例では、数百~数千万円単位の医原性(?)の二次的被害が発生してしまうので注意が必要です。医師の作成する書類には大きな力があることをくれぐれもお忘れなく!





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手指手術のマーキング

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日整会広報室ニュースをパラパラ見ていた時に医事紛争の連載に目が留まりました。
今回は、手術の左右間違いに関する話題でした。


事故自体は平成2年に発生した関節リウマチの指間違いでした。本来なら環指の手術をする予定だったのですが、誤って中指の手術を施行したようです。


連鎖記事の最後に、四肢の手術では患部のマーキングを絶対にするべきと締めくくられていました。私もまさにその通りだと思います。


最近では各医療機関での医療安全に対する意識が高まり、手術部位のマーキングは安全管理上の常識となっています。


脊椎に関しては、マーキングの効果は微妙ですが、少なくとも四肢に関してはマーキングが事故防止の大きな力になると思います。


フムフムと思いながら読了しましたが、ふと今回の症例は手指の間違いであることに気付きました。左右間違いではなく、手指の間違いなのです。。。


う~ん、これはマーキングが少し難しいかもしれません。もちろん、物理的には問題なくマーキングできるのですが、派手に描くと手術の妨げになりかねません。


もちろん、左右間違い以上に手指の間違いは発生しやすいのでマーキングは必須ですが、小さめに描く等の工夫が必要かもしれませんね。いやはや、難しい・・・





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愚痴:新人研修もやり過ぎはダメ!

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先日、外来をしていると終了間際に近くの小学校から受診依頼がありました。鉄棒から落ちた児童の前腕が、傍目に見て分かるほどに変形しているとのことです。


そりゃまずいな、ということで即受診してもらうことにしました。12時過ぎのことなので、新患受付もひと段落している時間帯です。


児童は痛がって泣き叫びながら来院しました。こちらは診察室に居るのですが児童の到着が分かったほどです。あぁ、来たなと待ち構えていましたが、10分経っても受付られません。


予約患者さんをさばきながら、受付完了通知が来ないなぁ~と思っていました。この病院の受付業務は普段はさほど遅くないのですが、今日に限って遅すぎる。


不信に思った外来看護師さんが医事課に催促にいくと、なんとベテランが新人職員に教えながら入力しているではないですか!!! 


当然、受付は待合とツウツウなので、泣き叫ぶ児童の声は聞こえているはずです。職員さん、腹が座っているというか、何と言うか・・・


もちろん、4月なので新人職員の研修は重要です。しかし病院なので、やはり患者さんファーストな対応をお願いしたいものです。。。





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豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です








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