整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

ピニング後のセルフピンケアの導入方法

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今日の午前中は外来でした。
外来では経皮的骨接合術(ピニング)の創処置を行うことが多いです。


私が研修医の頃は、2日に1回は通院してもらい、ピンサイトのイソジン消毒を続けていました。
今では毎日手洗い後に患者さん御自身でイソジン消毒を施行してもらっています。


患者さんが外来受診するのは1回/週なので、昔と比べると非常に負担が少なくなっています。
しかし一般の方にとって、皮膚上に鋼線を露出させたまま手洗いしたり入浴するのはかなり抵抗があります。


そこで、術後1週ほど経過して患者さん自身による鋼線刺入部の消毒(セルフピンケア)が始まるタイミングで、外来診察の際に私達の前でボディソープで手洗いしてもらいます。


最初はおっかなびっくりだった患者さんも、ピンサイトを手洗いしても痛みのないことに気付きます。受傷後2週間ほど手洗いしていないケースが多いので、非常に感謝されることが多いです。


単に「手洗いや入浴を許可します」と言うだけでは、なかなか手洗いできないことが多いです。ドクターの前で手洗いしてもらうことが、スムーズなセルフピンケア移行のポイントだと思います。






digital snapping finger ?

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今日の午前は中指基部の軟部腫瘍?の手術でした。
主訴は皮下に触れる米粒大の大きさの腫瘤に、モノが当たると痛いというものでした。


触診では皮膚直下に腫瘍がありそうでしたが、展開しても正常な軟部組織しかありませんでした。指先で探ると屈筋腱鞘上に米粒大の腫瘤を触知しました。


屈筋腱鞘を展開すると、A2プーリー上に5mm×7mm程度の瘢痕様組織があることを確認しました。指先で触知すると確かに術前から触れていた感触です。


少し迷いましたが、思い切って腫瘤部分のみ切除しました。瘢痕様組織はA2プーリーと連続していました。これは、A2プーリー部での屈筋腱鞘炎(digital snapping finger)だったのかもしれません。


屈筋腱鞘炎は、ほとんどの症例でA1プーリー部に発生します。しかし、A2、3 プーリー部にも頻度は少ないですが発生することがあり、これらを総称してdigital snapping fingerというそうです。


注意点としては、bow stringsを併発して筋力低下や深屈曲不能となることがあるので、A2プーリーの遠位1/3の切離は避ける必要があります。





脛骨高原骨折術後の関節鏡

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昨日の午後は、脛骨高原骨折術後の抜釘術(骨内異物除去術)および関節鏡でした。私は脛骨高原骨折の抜釘手術時には、患者さんに関節鏡も同時施行することをお勧めしています。


自分で言うのもなんですが、かなりキビシイ粉砕骨折にも関わらずかなり良好な整復位で骨癒合しました。しかし、関節内を鏡視すると脛骨側の関節面がやや不整でした。更に、外側半月にはバケツ柄損傷をみとめたため、半月切除術も追加で施行しました。


抜釘時に関節鏡を施行する際の注意点としては、関節内の軟部組織がかなり”固い”ことです。通常の靱帯損傷や半月損傷後と比べて、明らかに軟部組織の伸張性が無いのです。


ワーキングスペースを少し確保しにくいので、骨接合術後の関節鏡に際しては、そういう意識で手術に臨む方が無難だと思います。




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