整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

下肢急性動脈閉塞症

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今日の午後は、出張先の病院で救急当番でした。91歳男性が正午ごろにしゃがんだ瞬間から、突然右下肢全体のしびれ・疼痛・冷感を訴えて救急搬送されました。


救急隊は症状から大腿骨頚部骨折を疑っていたようで、整形外科対応ということで搬送になりました。しかし、この手の血管系のイベントが発生しているときには、骨折とは違う独特の重篤感があります。


今回の方は、疼痛・膝窩動脈は触知可能・足背動脈は触知不能・TA以下の運動障害・下腿より末梢の知覚低下・下腿より末梢のチアノーゼ(いわゆる5P)だったので、下腿レベルでの動脈閉塞が予想されました。ちなみに足部静脈の虚脱は認めませんでしたが、これは迂回路からの血流があるためと考えています。


まず、採血して血中CPK、WBCの上昇の確認や、下肢動脈のCTAを施行する必要がありますが、IVRを施行可能な血管外科医・循環器内科医・放射線科医が不在の病院のため転送することになりました。


もちろん、高齢であることや膝窩動脈よりも末梢レベルの病変なので、今回のイベントに対するIVRは施行されない可能性が高いと思います。しかし、塞栓症の原因治療は専門医に任せるべきとの判断で転送しました。


下肢急性動脈閉塞症は、下肢の疼痛が主訴のため整形外科医が初療にあたることがあります。救急の現場では、血管系のイベントの可能性を常に念頭においておく必要があることを再認識しました。



なぜ、漢方薬は食前・食間服用なのか

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今日は外来でした。整形外科でもときどき漢方薬を処方しますが、患者さんから何故食前や食間に服用するのか?と訊かれることがありました。


調べてみると、まず添付文書に記載されている臨床試験には食前や食間しか記載がありません。つまり、厚生労働省や製薬会社は、食前や食間の服用しか想定していないのです。


その理由なのですが、漢方の薬物動態から次のように説明されます。漢方薬の薬効成分には配糖体がたくさんついています。配糖体は、消化管内の唾液、消化酵素、胃酸から、薬効成分を守っています。


しかし、配糖体が薬効成分にくっついている限り、体内に吸収されません。そして、この配糖体は腸内細菌によって分解されます。消化管内に漢方薬以外の食物があると、腸内細菌の分解能力が配糖体に集中されません。


つまり、食前・食間などの消化管内に食物の無い時間帯が、配糖体の分解に都合のよい時間帯なのです。このような理由から腸管からの漢方薬の薬効成分の吸収をよくするためには、食前・食間での服用が推奨されるのです。


遠隔画像診断医という働き方

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先日、非常に興味深いサイトを発見しました。


遠隔画像診断てれらじ庵
http://teleradian.seesaa.net/


放射線科医の岩崎先生が作成されているサイトで、遠隔画像診断医について詳述されています。岩崎先生は遠隔画像診断組合 LLP テラークの代表だそうです。


”遠隔画像診断医”という職種自体を初めて聞きましたが、よく考えると知り合いの放射線科医師の中でもフリーランスになっている方が結構いるので、同様のことを実行されているのかもしれません。


岩崎先生のブログやHPを参照することで起業(開業)についての心構えや注意点に関して、たくさんの気付きを得ることができます。何点か質問させていただきましたが、非常に丁寧かつ詳細にご教示いただきました。


整形外科医にとっては、放射線科医や麻酔科医のようなフリーランスという生き方は少し難しいです。しかし、よく考え抜かれた仕組みを自ら構築されて、その結果として自分のペースで非常に有意義な生活を送られている姿を拝見すると、やはり思考することが大事なのだなと再認識しました。


一例として、LLPという法人形態をとっていることも、意志決定やパススルー課税の観点から、ツボを押さえているように思えます。私にとっては、まさにコロンブスの卵的な発想の転換を得ることができました。本当にありがとうございます。


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