整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

THA: カップを至適角度に設置するのは意外と難しいです

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昨日の午後は、人工股関節全置換術(THA)でした。
特発性大腿骨頭壊死症の方で大腿骨頭の圧潰以外は、股関節自体の解剖学的異常所見はさほど大きくない方でした。


カップを設置した後に確認したところ、カップの外方傾斜角がやや小さいように見えました。念のため、インパクターを再度装着して外方傾斜角を計測すると30度程度しかありませんでした。


カップのインパクションの際には外方傾斜角40度で設置したはずなのですが、スクリューを刺入している間に少し動いてしまったのでしょうか?カップの固定性は良好だったのですが・・・。


カップの外方傾斜角が小さいことは、大きいことよりもインプラントの耐久性には影響を与えませんが、股関節深屈曲時に後方への脱臼リスクを少し上げてしまいます。


昨日の方は、カップをスクリュー固定した後ではありましたが、カップを再度設置し直しました。カップの設置角度は、股関節の安定性に大きな影響を与えるので、設置角度に満足いかなければ積極的にカップを設置し直すべきです。


大腿骨頚部骨折に対するハンソンピン

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昨日の午後は、大腿骨頚部骨折でした。
脳出血後の片麻痺がある方で、麻痺側の骨折でした。


Garden stage 2~3でしたが、年齢が60歳台であることと、MMT 3 程度しかなかったので骨接合術をトライすることにしました。受傷から17時間程度での執刀開始でした。


私の勤める病院ではハンソンピン(正確にはHOMS技研のSB FIX)を使用しています。ハンソンピンは経皮的に固定可能で侵襲が小さく、短時間で施行可能なので非常に良い手術だと思います。


ハンソンピンは、①刺入部の皮質骨 ②大腿骨頚部皮質骨 ③フックの3点固定です。フックを大腿骨頭中心に向けることで固定性が高まります。



※ ハンソンピンの手術記録のテンプレートが必要な方は、私の
運営するサイトから自由にダウンロードしていただけます。





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THA: 皮切に際しての小さな工夫

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今日の午前は人工股関節全置換術(THA)でした。
特発性大腿骨頭壊死症の方で、かなりBMIの高い方でした。


私は前外側から股関節にアプローチするので、後外側アプローチと比べて皮切の位置を慎重に選定する必要があります。前方は軟部組織が厚いため皮切の位置を誤ると手術操作に大きな影響を及ぼすからです。


特に、肥満傾向のある方や股関節の変形が高度の方は、皮膚上からは正確な大転子の位置が分からない場合があります。このような方に対しても対応できるように、私は下記のごとくの工夫をしています。


まず、おおよそ大転子先端であろうと予測される部位を中心に5cm程度の皮切を加えます。大腿筋膜張筋を切開して大転子先端の部位を直視下に確認した後、そこを中心にして皮切を延長するのです。


2段階の皮切になりますが、時間的な差はほとんどありません。簡単な手技にも関わらず、ほぼ確実に皮切の位置を至適部位にもってくれるので重宝しています。もちろん、THAに限らずあらゆる手術で施行可能です。

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