整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

どのような形態の開業が最も利益率が高いのか?

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クリニック開業を考えています ~まずは開業医の収益構造の検討~ のつづきです



次に、どのような開業の形態が最も利益率が高いのかを調べてみました。医療法人の無床院外処方のクリニックが最も利益率が高いことが分かります。


2010年度 医業収益高経常利益率

  個人の無床院外のクリニック
    全診療科 35.5%
    内科    34.7%
    整形外科 29.9%

  個人の無床院内のクリニック
    全診療科 24.2%
    内科    22.2%
    整形外科 24.7%

  法人の無床院外のクリニック
    全診療科 5.9%
    内科    5.8%
    整形外科 5.1%(全法人診療所の役員報酬 26.5% ⇒ 約31.6%)

  法人の無床院内のクリニック
    全診療科 4.4%
    内科    3.8%
    整形外科 3.1%(全法人診療所の役員報酬 26.5% ⇒ 約29.6%)

  (参照: TKC医業経営指標2012年版)


ただし、医療法人化するのは院長の所得が3000万円を超えるラインといわれていますので、個人と法人の間の利益率にはバイアスがかかっていることに注意が必要です。下図のように、クリニック経営においては損益分岐点を越えると加速度的に利益率が上昇していくのです。



medi%2020120305%20-0002



尚、個人開業のクリニックに比して、医療法人の医業収益高経常利益率が低いのは、法人の費用に役員報酬(=院長の給料)が含まれているからです。全体を俯瞰して、院外処方の開業医で医業収益が大きいほど利益率が高くなるようです。明日はいよいよ、開業医はどれほど稼げるかを検証したいと思います。



一人の整形外科開業医で達成できる経常利益は? につづく





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血液透析施行例での関節リウマチ治療 その3

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血液透析施行例での関節リウマチ治療 その2 のつづきです。


経験上、大関節を人工関節に置換することは、ADLの改善だけではなく関節リウマチの疾患活動性を抑制する効果も期待できるように思います。このあたりは、整形外科系リウマチ医の感覚ですね。


しかし、透析+関節リウマチ+生物学的製剤投与という3重苦なので、術後感染が非常に怖いです。少しでも感染リスクを避けるために、生物学的製剤のスイッチングはTKAの術後にトライすることがベターであると判断しました。それまではバイオフリーで経過観察でしょうか。


とても気が重くて逃げ出したくなる症例ですが、誰かがリスクを引き受けなければなりません・・・。次の外来で、この方およびご家族と治療方針について話し合おうと思います。


もし、似たような症例を経験された方や、もっといい方法があると思われた方がいらっしゃるようなら、治療方針につき是非ご意見をお伺いしたいと存じます。何卒宜しくお願い申し上げます。


血液透析施行例での関節リウマチ治療 その2

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血液透析施行例での関節リウマチ治療 その1 のつづきです。


まず、MTX投与不可なので代わりとなるDMARDsを検討しました。透析例でも使用可能なDMARDsとしては、アザルフィジン(SASP)やアラバ(LEF)があります。LEFは間質性肺炎が怖いので、まずはSASPを投与開始してみました。DIを参照したところ、透析例でも減量の必要性は無いとのことです。


次に生物学的製剤のスイッチングについて検討しました。レミケード(INF)、アクテムラ(TCZ)、オレンシア(ABA)、シンポニー(GLM)などの投与間隔の長い製剤は、週3日の透析毎に除去されてしまうため効果の持続を期待できません。投与間隔が最も短い製剤はETN 25mgです。


この方にはETNが一次無効であったので再開するのもどうかと思いましたが、ETNは中和抗体が無いので試してみる価値はあるかなと思いました。


そして現在、この方が最も困っているのは、左膝関節と両肘関節痛です。単純X線像ではそれぞれ高度の関節破壊を認めます。立位もままならない状態なのでADLの改善には人工膝関節全置換術(TKA)が望ましいと考えました。


血液透析施行例での関節リウマチ治療 その3 につづく


※ 2013.4.25追記
生物学的製剤に透析性はありません。したがって、通常通りの使用方法が可能です(MTXが使用できないため、選択できる薬剤が限られます)。尚、感染のスクリーニングおよびモニタリングには十分に留意するべきです。詳しくはこちらをご覧ください

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