整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

外来治療の可能な感染症

このエントリーをはてなブックマークに追加
日本医師会雑誌からの抜粋です。
外来治療の可能な感染症(第141巻。第5号 987-990)


感染症治療において持つべき大事な観点

1. 抗菌薬使用下では、問題は耐性菌への交代現象が起こるかどうかではなく、
   いつそれが起こるかである

2. 抗菌薬を不適切使用すると、たとえその患者を治せても、
   その患者の次回や次の患者を耐性菌によって治りにくくしうる。

3. 抗菌薬は限り有る資源で、使えば使うほど耐性菌が増える。



外来での注射抗菌薬による治療

1. 基本的に24時間ごとの投与でよい抗菌薬を使用することになる。

2. 24時間ごとの投与でよい注射抗菌薬はセフトリアキソン(ロセフィン)や
   レボフロキサシン(クラビット)であるが、
    セフトリアキノンは第3世代セフェム系であり、
   レボフロキサシンはレジオネラ肺炎などに限られる。

3. したがって実地臨床上は外来で注射抗菌薬による治療を行うことはほぼない。



最後の3番に関してですが、外科系の実地臨床においては、蜂窩織炎が高度のため内服抗菌薬では効果不十分だが、社会的に入院できない方が多いです。


おそらく著者が内科系の先生なのでしょうね。私達が一番判断に苦しみ、やむを得ずロセフィンを投与せざる得ない状況に対する答えを期待したのに、肩透かしにあって残念です。




       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



TKA: 大腿骨コンポーネント選択のポイント

このエントリーをはてなブックマークに追加

人工膝関節全置換術(TKA)の続きです。
大腿骨コンポーネント選択のポイントです。


大腿骨内顆は外顆に比べて大きいので、そのままでは屈曲時に下腿が外反してしまいます。この大腿骨内外顆の曲率半径の差を打ち消すため、大腿骨コンポーネントに外旋を3~5゜つけて設置する必要があるのです。尚、外旋を強くするほど屈曲時の内側の緊張が緩和されます。


大腿骨回旋アライメント決定に際しては、surgical epicondylar axis (SEA)= clinical epicondylar axis (CEA)- 3°ぐらいがよいとされています。clinical epicondylar axis (CEA)は、術中に大腿骨顆部の内外上顆を結ぶ線を皮膚ペンでマーキングすることで確認できます。


PS タイプでは、できるだけ大きなインプラントを選択することが推奨されています。PCLを切離すると屈曲ギャップが大きくなるのでそれをインプラントの大きさでカバーするためです。
逆に、CR タイプでは小さめのインプラントを選択します。

TKA: 大腿骨側の骨切り準備

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日は久しぶりに出勤したので、てんてこ舞いな一日でした。
1週間仕事をしないと少しカンが鈍ります。


人工膝関節全置換術(TKA)の続きです。
大腿骨側で髄内ガイドを使用する場合、
ガイドの刺入点は大腿骨のPCL起始部より0.5mm前方、前後像ではPCL起始部のほぼ前方です。要は大腿骨長軸の延長上なので、単純X線像で大腿骨軸の延長線が大腿骨顆部のどの部位に来るかを見ておくことが重要です。


髄内ガイドを刺入した時点で大腿骨遠位の骨切り量の差(だいたい内側の方が欠損している)を確認し、外反骨切り角度が大きく間違っていないことを確認します。また大腿骨軸に対して髄内ガイドが屈曲して挿入されやすいのでこれも確認します。


注意点として、髄内ガイドを大腿骨に打ち込む際には、関節面に少しコンタクトしている状態で充分です。ガイドが顆部にコンタクトしているのに更に打ち込むと骨切り角が変わります。

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
医師のための 金融資産形成術
医師のための金融資産形成術

タダで自宅を手に入よう!

医師のための収益マイホーム購入マニュアル


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医


・医学博士
・日本整形外科学会専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家
・ビジネスオーナー
・宅地建物取引主任士

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。