整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

書評:忙しい医師でもできる Dr.Kの株式投資戦術

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本日は書評です。
現役医師によって執筆された資産形成に関する書籍です。







私は、この書籍の存在を中外医学社の担当者である五月女(そうとめ)様よりご教示いただきました。身近に「株式投資で成功している」医師は皆無なので、興味深く拝読しました。


まず内容ですが、株式投資の初心者向けの書籍です。一般的な初心者向けの株式投資本は網羅的に記載されていますが、忙しい医師向けに記載内容を絞り込んでいます。


この書籍の最も大きな特徴は「忙しい医師に最適化した株式投資戦術」の提案をしている点です。本書の記載内容に限らず、知識を得るだけならインターネットで無料で手に入ります。


しかし、膨大な知識の大海から、忙しい医師に最適化した知識体系を抽出することは極めて難しいです。つまり、本書の価値は、記載されている知識ではなく、戦術にあるのです。



私と同じ点


K先生は、ファンダメンタルズをベースにした日本株式の逆張り中長期投資を推奨しています。一方、私の場合、投資対象が世界で期間は超長期ですが、考え方はほぼ同じです。


やはり忙しい医師が株式投資の世界で勝ち残っていくには、短期投資は極めて不利だと思います。あと、投資を開始した時期が不況期であることも共通しています。


これは極めて重要な点です。K先生も私も入り口はビギナーズラックでした。これが2002年や2008年ではなく、2005~2007年や2013年以降だと結果を出すことは難しかったでしょう。



私との相違点


細かい話ですが、投資期間の長さの違いが投資行動にかなりの差を与えています。K先生は私よりも売買回数が多いようです。また、個別企業の分析も入念にされています。


一方、私は数年に一度しか買い出動しないので、普段は個別企業のファンダメンタルズを分析することはほとんどありません。


投資対象の絞り込みはK先生の方が上です。私は、米国株式市場まで対象としており、不動産投資やスモールビジネスまで展開しているため、広く浅くの理解に留まっています。



総 評


K先生と私の能力および割ける時間が同じと仮定すれば、各々の戦術の違いが分かると思います。K先生は狭く深い、私は広く浅い戦略を採用しているため、上記の差異が生まれました。


ひとりの医師が割ける時間には限りがあるため、その大きな制約の中でいかにして結果を出すのか? のアプローチ(戦略)の違いなのです。


前提条件が同じであっても、戦略が異なればおのずと戦術も異なります。おそらくK先生も私も、自分の採用している投資戦略の中では、現状の戦術が最適化されているのでしょう。


私の場合は、大好きな株式投資と不動産投資の両方で結果を出すために、買い出動するハードルを高くして、かつ投資期間を長期化せざるを得ませんでした。


あと、最初に「能力が同じと仮定すれば」と書きましたが、周知のように投資に関しても生まれ持った能力の差異は巨大です。


この能力は学歴と緩い相関関係がありますが、医学部のような学歴の最上位層内では全く相関関係はありません。この点は臨床能力と出身大学に相関が無いことと同じだと思います。


このため、好き嫌いだけではなく、自分の能力に最適化した戦略を構築することも重要です。もちろん、自分の能力を客観的に判断することが最も難しいことではありますが・・・





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当ブログ管理人書き下ろしの書籍が、中外医学社から発刊されました。「経済的に自由な医師」になることで、医師としての充実感と経済的成功を両立できる道があります。


本著では、資産形成論とマインドを学ぶことができます。具体的な手法は勤務医のための資産形成マニュアルに譲りますが、医師に特化した資産形成の入門書として是非ご活用ください!




161228 【書影】医師の経済的自由







舟状骨骨折の抜釘は行うのか?

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先日、舟状骨骨折の術後患者さんから抜釘を行うのか? と質問されました。今まで特に意識したことは無かったのですが、私自身は舟状骨骨折の術後で抜釘したことはありません。


舟状骨骨折 ≠ 抜釘 という認識だったのですが、意識して考えてみると本当に抜釘しなくてもいいのかなと不安に思いました。


そこで、手の外科医師に訊いてみました。手の外科医師も、やはり舟状骨骨折では余程特殊な症例を除いて抜釘しないとのことでした。


その理由として、物理的に舟状骨骨折で使用したスクリューを抜去することが難しいことが挙げられます。例えばAcutrakを使用した場合、スクリューは完全に骨内に埋まります。


この舟状骨内に埋没されたスクリューヘッドを探し出すためには、透視で確認しながら舟状骨を骨ノミで割って探索する必要があります。


しかも掌側アプローチの場合には、スクリューを大菱形骨-舟状骨間から刺入しているため、大菱形骨が非常に邪魔になります。


このようなことを改めて考えると、舟状骨骨折で抜釘はほとんど選択されない理由がよく理解できました。




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整形外科医なら誰もが所有している骨折治療のバイブルです。豊富な図や画像が提示されており、骨折手術におけるAOの考え方や基本原則を学べます。








駄ネタ:アクトネルとボノテオの違いは?

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先日、ボノテオ(50mg)からアクトネル(75mg)に採用薬が切り替わりました。この医療機関は頻回に採用薬が切り替わるので、結構事務作業が面倒です。


さて、ボノテオからアクトネルに処方を変更するときに、困った問題が発生しました。それは、用法を変更する必要があったことです。


両剤ともマンスリー製剤なので、用法に違いがあるわけないだろ、と思ったアナタ! 考えが甘いです(笑)。まず、両剤の添付文書を下記に転載します。




ボノテオ

通常、成人にはミノドロン酸水和物として50mgを4週に1回、起床時に十分量(約180mL)の水(又はぬるま湯)とともに経口投与する。


アクトネル

通常、成人にはリセドロン酸ナトリウムとして75mgを月1回、起床時に十分量(約180mL)の水とともに経口投与する。 





違いが分かりますか? 内容的にはほとんど同じはずなのですが、実際に処方箋に落とし込むと大きな違いになります。


それは服用間隔の違いです。ボノテオ=4週に1回に対して、アクトネル=月1回です。同じですよね? と思うところですが、薬剤師的には全然違うそうです(本当かな?)。


私は、ボノテオの4週に1回服用という用法をそのままアクトネルに流用したところ、院外薬局から疑義照会の嵐でした。曰く、4週に1回ではなく、月1回に修正してくださいと。。。


彼らの見解では、8月は31日に1回服用ですが、9月は30日に1回服用しなければならず、更にいうと2月は28日、うるう年は29日に1回服用とのことでした(!)


ここまで言われるとぐうの音も出ないので、はいはいと修正するのですが、いかんせん処方枚数が多いので非常に面倒です。疑義照会が止むまで1ヵ月かかりました。


ちなみに今回はアクトネルが悪者ですが、ボノテオでも面倒なことが発生していました。私はマンスリー製剤は「月末」「月初」「10日」等の覚えやすい日の服用を推奨しています。


しかし、このパターンは4週毎ではないので大丈夫なのか? という疑義照会が殺到しました(苦笑)。勘弁してほしいです。。。






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一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。








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