整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

なぜ、漢方薬は食前・食間服用なのか

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今日は外来でした。整形外科でもときどき漢方薬を処方しますが、患者さんから何故食前や食間に服用するのか?と訊かれることがありました。


調べてみると、まず添付文書に記載されている臨床試験には食前や食間しか記載がありません。つまり、厚生労働省や製薬会社は、食前や食間の服用しか想定していないのです。


その理由なのですが、漢方の薬物動態から次のように説明されます。漢方薬の薬効成分には配糖体がたくさんついています。配糖体は、消化管内の唾液、消化酵素、胃酸から、薬効成分を守っています。


しかし、配糖体が薬効成分にくっついている限り、体内に吸収されません。そして、この配糖体は腸内細菌によって分解されます。消化管内に漢方薬以外の食物があると、腸内細菌の分解能力が配糖体に集中されません。


つまり、食前・食間などの消化管内に食物の無い時間帯が、配糖体の分解に都合のよい時間帯なのです。このような理由から腸管からの漢方薬の薬効成分の吸収をよくするためには、食前・食間での服用が推奨されるのです。


遠隔画像診断医という働き方

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先日、非常に興味深いサイトを発見しました。


遠隔画像診断てれらじ庵
http://teleradian.seesaa.net/


放射線科医の岩崎先生が作成されているサイトで、遠隔画像診断医について詳述されています。岩崎先生は遠隔画像診断組合 LLP テラークの代表だそうです。


”遠隔画像診断医”という職種自体を初めて聞きましたが、よく考えると知り合いの放射線科医師の中でもフリーランスになっている方が結構いるので、同様のことを実行されているのかもしれません。


岩崎先生のブログやHPを参照することで起業(開業)についての心構えや注意点に関して、たくさんの気付きを得ることができます。何点か質問させていただきましたが、非常に丁寧かつ詳細にご教示いただきました。


整形外科医にとっては、放射線科医や麻酔科医のようなフリーランスという生き方は少し難しいです。しかし、よく考え抜かれた仕組みを自ら構築されて、その結果として自分のペースで非常に有意義な生活を送られている姿を拝見すると、やはり思考することが大事なのだなと再認識しました。


一例として、LLPという法人形態をとっていることも、意志決定やパススルー課税の観点から、ツボを押さえているように思えます。私にとっては、まさにコロンブスの卵的な発想の転換を得ることができました。本当にありがとうございます。


THA: カップを至適角度に設置するのは意外と難しいです

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昨日の午後は、人工股関節全置換術(THA)でした。
特発性大腿骨頭壊死症の方で大腿骨頭の圧潰以外は、股関節自体の解剖学的異常所見はさほど大きくない方でした。


カップを設置した後に確認したところ、カップの外方傾斜角がやや小さいように見えました。念のため、インパクターを再度装着して外方傾斜角を計測すると30度程度しかありませんでした。


カップのインパクションの際には外方傾斜角40度で設置したはずなのですが、スクリューを刺入している間に少し動いてしまったのでしょうか?カップの固定性は良好だったのですが・・・。


カップの外方傾斜角が小さいことは、大きいことよりもインプラントの耐久性には影響を与えませんが、股関節深屈曲時に後方への脱臼リスクを少し上げてしまいます。


昨日の方は、カップをスクリュー固定した後ではありましたが、カップを再度設置し直しました。カップの設置角度は、股関節の安定性に大きな影響を与えるので、設置角度に満足いかなければ積極的にカップを設置し直すべきです。


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