整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

健康食品やサプリメントを考える その1

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外来で処方をすると患者さんから健康食品との飲み合わせについて訊かれることがあります。基本的に整形外科で処方する薬剤ではワーファリンを除いて問題ないと言っていますが、驚くほど多くの方が健康食品やサプリメントを常用しているようです。


健康食品やサプリメントに医薬品のような劇的な効果が無いことは、医師なら誰でも知っています。しかし、医師の常識(一般の方も健康食品の効用なんか信じているハズがない)が、一般の方の意識との間に大きなギャップを生み出しているのではないかという疑念を最近になって抱くようになりました。


恥ずかしい話なのですが、妻が義祖母に”サメの軟骨”を贈答していることを知って愕然としたことがきっかけです。整形外科医の身内にしてこの有様なのか・・・と同僚に話をしたら、単に家庭内で会話が少ないだけでは?とツッコまれて、更なるダメージを負ってしまいました(笑)。


タイムリーに週刊ダイヤモンドで健康食品の特集があったので、特集内容を順次まとめていきたいと思います。



                       

            
                
週刊 ダイヤモンド 2012年 11/24号 [雑誌]



健康食品やサプリメントを考える その2 につづく


上腕骨内上顆の石灰沈着性腱炎

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今日の午前は外来でした。60歳ぐらいの女性で、昨日からの右上腕骨内上顆の激痛を主訴に受診されました。外傷等の原因は特に無いとのことです。


右上腕骨内上顆の腫脹を認めましたが、発赤はありませんでした。単純X線像上は、右上腕骨内上顆に石灰沈着を認めました。今回のケースは、いわゆるゴルフ肘やフォアハンドテニス肘といわれている慢性の上腕骨内上顆炎ではなく、急性発症の石灰沈着性腱炎だと思います。


以前の記事で長母趾伸筋腱の石灰沈着性腱炎を紹介しましたが、同じ病態だと思います。石灰沈着性腱炎は、腱周囲から滑液包内に穿破した石灰成分に対する炎症反応です。肩関節腱板の石灰沈着性腱炎が最も有名ですが、全身のいたるところに発生しうるようです。


カラーバス効果なのか、最近になって肩関節以外の石灰沈着性腱炎を経験することが多くなりました。

日整会誌パネルディスカッション セメントTHA -臼蓋側-

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セメントTHA -臼蓋側-
日整会誌(J. Jpn. Orthop. Assoc.)86(9)2012, 681-684


第84回日本整形外科学会学術総会 パネルディスカッション
4名の著名な股関節外科医による誌上パネルディスカッションです。
1人目は、京都市立病院の田中千晶先生です。


下記に要約します。

・ 各国のnational registryを見ると、一般的なレベルのTHAがなされた場合の成績が外観できる

・ セメントTHA・セメントレスTHAとも機種を選べば10年成績はほぼ同等であるが、摩耗と骨溶解はセメントレスTHAで顕著であり、術後早期の大腿骨骨折はセメントレスTHAに多い

・ Highly crosslinked polyethylene(HXLPE)は、人工股関節による治療戦略に革命的な変化を起こした。

・ HXLPEの摩耗抵抗性に期待して、セメントレスTHAでは脱臼予防目的で大骨頭が頻繁に使用されるようになった。しかし、大骨頭ではHXLPEの厚みは薄くならざるを得ないため、摩耗抵抗性で不安を残している

・ 脱臼は手術手技の改善によって大部分解決されるはずなので、安易に大骨頭で解決するのはカップに想定外の外力を強いるので好ましくない

・ その他の摺動面に関して・・・ 
Ceramic on ceramic (COC)
⇒ 破損やsqueakingという問題はあるもののきわめて魅力的な組み合わせである

Metal on metal (MOM)
⇒ 骨溶解・金属過敏症・pseudo-tumor・ALVAL(aseptic lymphocyte dominated vasculitis associated lesion)・CD-8+T細胞の減少・DNAに及ぼす影響など多くの問題があり、MOMを支持する決定的な論証はない

・ セメントレスTHAの成績は非常に向上してきているものの、総合的見地からみていまだにセメントTHAに利がある


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ほぼ一般的にコンセンサスを得ていることですが、大骨頭に関しては賛同しかねます。周知のようにセメントカップの致命的な弱点として、大骨頭の使用は剪断力によるカップのゆるみにつながるため、22.225mmの小骨頭しか選択できません。


世界的にセメントレスカップ使用の流れになっているのは、まさに大骨頭を選択できることも大きな理由のひとつです。田中先生のように優れたエキスパートであれば、テクニックで小骨頭の易脱臼性をカバーできるのでしょうが、そのレベルに到達できる整形外科医はごく少数でしょう。


ごく少数の非常に訓練されたエキスパートと同等の手術が可能になるわけですから、セメントレスTHAが隆盛を極めるのも頷けます。



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