整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

高齢者下肢骨折に対する当日手術での病態把握法

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先日、高齢者の大腿骨転子部骨折に対して基本的に当日手術を施行していることを書いたところ、患者さんの病態把握に困ったことは無いかというコメントがあったので、私が注意している点をまとめてみました。


まず、どんな状態であっても基本的には手術を施行する前提なのですが、抜管不能な重度肺炎や心筋梗塞・脳梗塞の超急性期症例については、さすがに手術は行いません。


私が重視している術前検査のチェックポイントは、①心機能 ②高度弁膜狭窄症の有無 ③腎機能 ④重度肺炎の有無 です。


① 心機能 
  心エコーをルーチン化して、駆出率(EF)を参考にしています。
  おおよそ60%以上あると安心ですが、ときどき40%ぐらいの方がいるので注意が必要です。

② 高度弁膜狭窄症の有無
  心エコーをルーチン化しています。 高度弁膜狭窄症が存在すると補液に細心の注意が必要です。

③ 腎機能の把握 
  手術まで時間が無いので、eGFRを参考にして補液量や抗生剤の投与量を調整しています。

④ 抜管不能な重度肺炎の有無 
  肺炎は、大腿骨近位部骨折の主な受傷原因のひとつなので、常に注意が必要です。
  胸部X線像、血液生化学で確認しています。
  疑わしい場合には胸部CT施行の上、内科医に相談です。


要は、通常の術前検査(血液生化学・胸部X線像・ECG・動脈血ガス分析)に加えて、心エコーをルーチン化しているだけです。幸い心エコーをスムーズに施行してもらえる体制なので、病態把握に時間を取られることはあまりありません。


シュートの際に発症した下前腸骨棘裂離骨折

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今日の午前は外来でした。年末年始明け最初のメインの外来だったので結構大変でした。
14歳中学生の男子が、サッカーでボールを蹴った瞬間から左股関節の痛みが続いているとのことで初診されました。


単純X線像では、
下前腸骨棘裂離骨折を認めました。大腿直筋の起始部が下前腸骨棘なので、ボールを蹴る際に大腿直筋の力に負けて起始部から裂離してしまったようです。似たような外傷に、縫工筋による上前腸骨棘裂離骨折があります。


診断は股関節正面像(もしくは骨盤正面像)で判断できますが、転位が少ない場合には骨盤斜位像が必要となります。ちなみに骨盤第一斜位は右側が上(管球側)で左側が下(カセッテ側)、骨盤第二斜位はそれぞれが反対になります。


治療は、骨癒合するまでの6週間程度はサッカーを休んで安静にしてもらうだけで問題なしです。決して珍しい外傷ではなく、私の場合では年に数名程度は外来で診る機会があります。


全く患者層が違いますが、高齢の関節リウマチ患者さんで骨脆弱性に起因した上前腸骨棘裂離骨折
(腸骨翼骨折)もたまに診る機会があります。受傷機転は転倒しそうになって踏ん張った際に、縫工筋に引っ張られて骨折を併発する方が多いように感じます。

2013年 東証大発会の雑感

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今年の大発会(1月4日)はなかなかの好スタートでした。円安の進行や米国の財政の崖に一旦2ヵ月の猶予ができたことなどが原因ですが、株価が騰がることに悪い気はしません。


安倍政権が発足して半月ですが、ユーフォリアが日本の株式市場に蔓延しているように思います。ニュースでも連日の株式市場の好調が伝えられるため、思わず株式を買い増したい衝動に駆られます。


しかし、このように株式市場がユーフォリアに覆われている状況で買いに行くと、その時は成功するかもしれませんが、中長期では負ける可能性が高くなります。したがって、ストック型企業(※)の逆張り投資家である私はいつも我慢しています。


株式の順張り投資の最大の欠点は、市場が好調なときにはどんどん利益がでるので、麻薬的な快感を覚えてしまうことです。株価が永遠に騰がり続けることはありえないので、順張り投資では絶対に撤退を考える時期が到来します。


しかし、一度体で覚えてしまった麻薬的な快感を御するのは並大抵のことではないので、市場が崩壊するときに大きな損失を被ってしまうのです。 もちろん、判断基準が麻痺してしまって撤退時期自体を判断できないことも多いです。


そうは言っても、手持ち株式の含み益が大きくなっていくことだけに満足することは案外難しいものです・・・。 私の年初の誓いの一つは、「 今年は絶対に日本株式を買うことを我慢する 」という、昨年と真逆の誓いでした(笑)。

 

 

※ 異論はあると思いますが、日本における代表的なストック型企業は、電力、J-REIT、製薬、通信、食品だと考えています。

 

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