先日、神経再生誘導チューブであるナーブリッジ™ の説明会がありました。ナーブリッジは、外傷により断裂・欠損した末梢神経の再生を促進させる日本初の治療用医療機器です。
ナーブリッジは、断裂・欠損した末梢神経の欠損部分へ挿入・固定することで、中枢側から再生・伸長する自己神経を、末梢側へ誘導する機能を持っています。
以前にもブログでご紹介しましたが、手技自体は難しくなく、8-0 ナイロンでナーブリッジと神経を3~4ヶ所縫合するだけです。ナーブリッジの注意点は下記の3つです。
- 手関節より末梢の知覚神経に適応を絞る
- 運動神経には使用しない。
- 断端神経腫も良い適応
特に③の効果はかなり見込めるので、断端神経腫による疼痛で悩まされている患者さんに、ナーブリッジはお勧めだと思います。
広島大学名誉教授の津下先生による、手の外科における必須の医学書です。特に、「私の手の外科」は津下先生直筆のイラストが豊富で、非常に分かりやすく実践的な医学書です。