整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

10万ページビューを達成しました!

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本日2本目の投稿です。2012.4.21に当ブログを開設してから約10ヶ月で10万PVを達成しました!短期間でここまでのアクセスを集めることができたのも、ひとえに皆様のおかげだと感謝しています。本当にありがとうございました!


日々の日記的な目的でブログを始めたところ、意外と自分の知識の整理に役立つことに気付きました。あまりいい加減なことを書けませんからね(笑)。


基本的には私の備忘録的なブログなのですが、ゲストの方からコメントで有用なことを教えていただくことも多々ありました。本当に感謝です。


卒後17年たっても、日々の気付きはたくさんあるので、これからも1日1本の記事を続けていこうと思います。今後とも宜しくお願い申し上げます。


大腿骨遠位骨折にもロッキングプレートは有用なのか?

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今日の午前の手術は、大腿骨遠位1/3の螺旋骨折に対する骨折観血的手術でした。
従来は、髄内釘を選択することが多かったですが、本日はロッキングプレートを使用しました。


現状では、大腿骨顆上骨折に関してはロッキングプレートがベストの内固定材料だと思いますが、大腿骨遠位骨折に関してはどうでしょうか?


牽引手術台を使用する場合は、遠位骨片が過伸展位になりがちです。まず側面像で大腿骨骨幹部(中枢側)のやや後方にプレートが位置するようにし、顆部にロッキングスクリューを7本挿入します。次に、ローマン等でプレートの中枢側を大腿骨の長軸に合わすことで過伸展を矯正することが可能です。


しかし大腿骨顆上骨折と異なり、中枢側での整復操作は容易ではありません。理論的には中枢側とプレートのアライメントを揃えることで骨折部が整復されますが、大腿の筋肉に邪魔をされて整復は容易ではありませんでした。


最終的にはなんとかアライメントは整ってそれなりの形で手術を終了しましたが、侵襲の程度や整復の容易さを考えると逆行性髄内釘の方がよりベターな選択枝だと思いました。


※ ここでいう逆行性髄内釘とは、supracondylar nailではありません。
  supracondylar nailでは長さが足りずに対応できないことが多いです。



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肺血栓塞栓症 ⇒ 大腿骨頚部骨折 というパターンもあります

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昨日、大腿骨頚部骨折の方が搬入されました。いつものごとく、当日手術を目指して術前検査を施行したところ肺機能が異常に悪かったのです。ルームエアでの動脈血ガス分析は、PaO2 37mmHg、PaCO2 43mmHg、pH 7.5とやや呼吸性アルカローシスでした。


また、心エコーでは肺高血圧を疑う所見(肺動脈弁および三尖弁での逆流血圧の異常高値)を認めました。総合的に判断して肺血栓塞栓症(PTE)を併発していると判断しました。


2日前から呼吸苦と胸痛が出現し、1日前に転倒して大腿骨頚部骨折を受傷したとのことです。PTEを発症してしんどくなったために転倒して、大腿骨頚部骨折を受傷されたようです。
肺炎を発症してしんどいから転倒して、大腿骨近位部骨折を受傷することは多いですが、今回はPTEが原因となったようです。


さすがに麻酔をかけると生命の危険性が高まるので、手術は延期して内科入院でPTEの治療を施行していただくことになりました。





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