多くの方は、お金のことをお金と認識しているのではないでしょうか?
はぁ? 何言ってるの。お金はお金に決まっているだろう! という声が聞こえてきそうです(笑)
確かにお金はお金であり、それ以上でもそれ以下でもありません。しかし、資産形成を志す人は、これだけでは十分とは言えません。お金に対して別の視点を持つことは重要となります。
具体的にはお金を「資本」と見なす必要があります。「商品」と言い直してもよいかもしれません。つまり、単なるモノとの交換ツールではなく、収入を得るためのツールと考えるべきなのです。
例えば、銀行に預けている1000万円を単なる「貯蓄」と見なすか「資本」と見なすかで、資産形成のスピードが全く異なるものになります。
単なる貯蓄と見なしている場合には、ノロノロとしたスピードでしか残高は増えません。自分の余剰所得を積み上げるだけですから当然のことです。
しかし、資本と見なした場合には別の風景が広がってきます。銀行に預けている1000万円を、株式投資や不動産投資、そしてスモールビジネスを始めるための資本として利用するのです。
資本主義社会において、何かを始める際には資本が必須です。資本が無ければ、チャンスの窓が開いても、ただ指をくわえて眺めているしか方法がないです。
例えば、私は2016年だけでも下記の挑戦を行いました。
- 旅館業開業
- レンタルバー開業
- とある医療系スタートアップ開業
- 出版 (2017年2月ごろ発刊予定)
①は4000万円、②は500万円の費用が必要でした。③は法人設立+HP開設で50万円、④は自分の時間以外は資本は必要ありませんでしたが、基本的にはある程度の資本が必要です。
私はあまり気にしていなかったのですが、知り合いの先生に「趣味と実益を兼ねたBARスペースを開業したんですよ」と言ったところ、「先立つものがないオレにはできないなぁ」と言われました。
私自身は、「勇気と気合」で開業したつもりだったのですが、たしかに言われてみると、ある程度のまとまった資本が無ければ実現しなかった事業です。
さて、ここまででお金を単なるモノとの交換ツールではなく、収入を得るためのツールと見なすべきだと主張しましたが、実際には私も財布の中のお金を「資本」と見なしていません。
財布の中のお金は、単なる小銭です。では何を資本と見なしているのかというと、基本的に400万円の塊を1単位にして資本と見なしています。
お金は不思議なもので、少額では単なるモノとの交換ツールでしかありませんが、塊になると収入を得るためのツール(資本)としての機能が付加されます。
400万円という金額に論理的な説明をすることはできませんが、私がこの金額を1単位と見なす理由は、私のエリアでは築古木造戸建投資を開始する費用の上限に近似するからです。
つまり、400万円あれば金融資産投資やスモールビジネスはもちろんのこと、小さいながらも不動産投資も開始できることが大きな理由なのです。
2015年の産金株投資では2単位、2016年の欧州銀行株投資では1単位、レンタルバー開業では1単位の資本を投入したことになります。ちなみに旅館業も開業費用は1単位でした。
このようにお金を塊にすることで、単なるモノとの交換ツールではなく収入を得るためのツール(資本)を手に入れることが可能となります。
表面上は、銀行口座に貯蓄する行為と全く同じなのですが、「資本」を手に入れるために努力しているというマインドを持ち続けるべきだと思います。
第88回日本整形外科学会学術総会期間中の2015年5月23日に開催した、本ブログ管理人による 「医師のための資産形成セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。
本セミナーは経済的自由獲得を目指す医師向けに開催しました。 資産形成マニュアル は、医師に最適化した資産形成手法だと自負していますが、文書だけでは伝わらないことも多いです。
講義内では、資産形成マニュアルにおいて文面だけでは伝えきれなかった資産形成のコツや、寝ていても定期収入をもたらしてくれる 「資産の自動運転化」 を中心に説明しています。