整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

足部皮膚潰瘍に対する遊離分層皮膚移植術

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今日の午前の手術は、足部皮膚潰瘍に対する遊離皮膚移植術でした。
今までは全層皮膚移植術を行うことが多かったですが、今回は分層皮膚移植術でした。


全層の場合には、採皮してからのdefatが大変ですが、分層だとこの操作がないので楽です。
しかし、採皮の際に少しコツがあるので下記に記載します。


・ 分層皮膚移植の場合、採皮部は大腿前面が望ましいです。
  腹部ではうまく採皮できないことがあります。

・ 採皮する場合には、皮膚潰瘍部よりもひとまわり大きいサイズの皮膚を採取します。
  これは、端の方が使い物にならなくなるケースがあるためです。

・ デルマトームは結構強く皮膚に押し付けます。

・ 採取した皮膚の裏表を間違えないようにします。
  裏の真皮層はつるつるしているので表皮を判別できます。


分層植皮術は全層に比べてかなり薄いので、
遠視がはいってくるとツラい手術かもしれません(笑)。





足関節捻挫の診察で思うこと

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今日の午前は外来でした。
整形外科の外来をしていると、1日に1人ぐらいは足関節周囲の外傷を診察しています。


今日も足関節を捻転したという方が受診されました。身体所見では外果周囲の軽度の腫脹があります。腓骨遠位端から3cmの部位と前距
腓靭帯部に圧痛がありました。


独歩で来院される方で足関節脱臼骨折のあった方は17年間で数名程度しか記憶にありません。したがって歩行できている時点で、ほぼ靭帯損傷だと思っています。


しかし、腓骨遠位部に圧痛がある場合には、骨折が心配なので4方向で単純X線像の依頼をしてしまいます。これで骨折があった経験はほぼ皆無なのですが・・・。


幸い、今日の方も前距靭帯損傷のみでした。外来診察ではいつも守りの姿勢です。
万が一のことを考えるとなかなか大胆なことはできませんね。

白内障手術で高齢者の大腿骨頚部骨折リスクが低下

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Medical Tribune Vol.45, No.41で、大腿骨頚部骨折に関する記事がありました。

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白内障手術で高齢者の大腿骨頚部骨折リスクが低下
Victoria L. Tseng ,et al. JAMA 2012; 308: 493-501


・ 骨折リスクには視力障害が強く関連し、中でも白内障はその原因として最も多い
・ 白内障手術が術後1年間の骨折発生率にどのような影響を及ぼすかを後ろ向きに検討した
・ 対象は2002-9年にメディケア・パートBに加入している65歳以上の白内障患者111万3640名
・ 女性が60%で41万809名が白内障手術を受けている
・ 大腿骨頚部骨折発生率は全体で1.3%だった
・ 白内障手術実施群は未実施群と比べて、骨折リスクが16%低いことが示唆された
・ 重度白内障患者に限ると23%のリスク低下が示された


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整形外科医の感覚では当然の結果だと思いますが、後ろ向き研究とはいえこれだけ膨大な対象を調査するとは恐れ入ります。論文や研究でもやはり数は力ですね。

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