整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

慢性疼痛に対するトラムセットの投与方法 

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外来をしていると、なかなか疼痛コントロールをできない症例を経験します。私の場合、消炎鎮痛剤は、セレコックス ⇒ ロキソニン ⇒ モービックという順番で投与することが多いです。


私にとってモービックは最後の砦に近い存在で、この薬剤が無効のケースではなかなか妙案がありませんでした。しかし最近ではトラムセット等の慢性疼痛に効果のある薬剤があるので、以前よりは疼痛コントロールが容易になってきています。


ただ、トラムセットはオピオイドなのでNSAIDsには無い副作用があります。代表的な副作用は、悪心・嘔吐と便秘です。当初は添付文書どおりにトラムセットを投与していたので、副作用が強すぎて継続できない症例が多発しました・・・。


そこで、眠前1錠投与から開始して鎮痛効果をみながら1週毎に1錠ずつ増量していく方法に切り替えました。ほとんどの症例は、2錠(朝後、眠前)までの増量で鎮痛効果を得ることができています。尚、トラムセット投与前から処方していたNSAIDsは、トラムセットと1週間程度併用しています。


慢性疼痛に対するトラムセットの副作用対策 につづく




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鎖骨遠位端骨折にはやはりフックプレートが良いようです

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先日、出張先の病院で見た症例なのですが、鎖骨遠位端骨折に対してロッキングプレートによる固定を施行したところ、術後1週で遠位骨片のロッキングスクリューが脱転して再転位していました。


鎖骨遠位骨片自体の粉砕は無く骨質も悪くはなかったそうですが、4-5本のスクリューごと脱転したようです。私はクラビクルフックプレートしか使用経験がないので今まで比較できなかったのですが、ロッキングプレートといえども固定力不足のようです。


やはり鎖骨遠位端骨折に関しては、フックの有無が重要なポイントのようです。私の個人的な意見なのですが、小骨用のロッキングスクリューの固定性はあまり信用していません。


具体的に言うと、上腕骨顆部、腓骨遠位端、鎖骨遠位端にはロッキングプレート&スクリューはできるだけ使用しないようにしています。上腕骨顆部に関しては選択の余地が無いので仕方なく使用しますが、鋼線締結法を併用することも多いです。



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関節内注射の後に入浴はできるのか?

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今日の午前は出張先での外来でした。
常勤の病院とは患者層が違うので、ブラッシュアップの意味でも結構楽しみにしています。


こちらの病院では関節内注射を頻回に施行します。関節内注射当日の入浴をどうするかについてはドクターそれぞれの考え方があると思いますが、私はシャワー浴のみ許可しています。


常識的に、外部の細菌が通過できるようなトンネル構造は、長時間にわたって体内で存在できないと考えるからです。もちろん関節内注射直後では細菌が通過できる空間が存在すると思います。しかし、その空間も周囲の組織に圧迫されて瞬間的に塞がります。


創が圧着すると急速に治癒するので、関節内注射を施行して数時間もすれば外部から細菌が関節内に進入することは考えにいです。


関節内注射後の入浴禁止指示の根拠について明確なエビデンスないですが、因果関係が無くても感染すると医療訴訟で不利になる可能性を否定できません。したがって理解力の乏しそうな方では入浴禁止にしておいた方が無難かもしれません。


蛇足ですが、18G針以上で関節穿刺した場合や、関節液が多量に貯留している方、抗凝固療法中の方には、さすがに当日の入浴は禁止しています。



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