整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

手関節の石灰沈着性腱炎

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日の午前は外来でした。現在、千葉で第28回日本整形外科学会基礎学術集会が開催中なので、出席されるドクターの代診でした。


40歳ぐらいの男性で、昨夜から左手関節尺掌側の激痛を発症した方が初診されました。局所所見では豆状骨周囲の腫脹と軽度の発赤を認めました。


一瞬、蜂窩織炎かな?とも思ったのですが、単純X線像で豆状骨の尺側手根屈筋腱停止部に石灰化を認めたため尺側手根屈筋腱(flexor carpi ulnaris, FCU)の石灰沈着性腱炎と診断しました。


以前にも長母趾伸筋腱右上腕骨内上顆の石灰沈着性腱炎を報告しましたが、カラーバス効果なのか最近になって肩関節以外の石灰沈着性腱炎を経験することが多くなりました。


肩関節と違いFCUは表在性なので、炎症をおこしている部位を手に取るように特定できます。圧痛箇所はまさに石灰が沈着している部位で、周囲は軽度発赤していました。


石灰沈着性腱板炎は、腱周囲から滑液包内に穿破した石灰成分に対する炎症反応です。今回はFCU腱鞘内から豆状骨周囲への穿破だと思います。


治療は滑液包内ステロイド注射が有効ですが、今回はステロイドによって尺側手根屈筋腱損傷を併発すると嫌なので、消炎鎮痛剤の処方にとどめました。




             ★★ 管理人お勧めの医学書 ★★
 


広島大学名誉教授の津下先生による、手の外科における必須の医学書です。
特に、「私の手の外科」は津下先生直筆のイラストが豊富で、非常に分かりやすく
実践的な医学書です。




                                                   

                                        
            
手の外科の実際                       私の手の外科―手術アトラス








我が友、口唇ヘルペス(笑)

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日は駄ブログです。いつの頃からか、私の上口唇にヘルペスウイルスが住みつきました。いわゆる口唇ヘルペスです。口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型が原因です。


口唇ヘルペスは感染力が強いため直接接触だけではなく、タオルの共有等の間接接触でも感染してしまいます。日本人成人の半数以上が感染していると言われるほどポピュラーな疾患です。


このウイルスは過労等で私の体調が落ちるとすぐに発症します。2~3日無理をするとすぐに上口唇に違和感を感じ、そのまま無理を続けると水疱ができてヘルペスを発症します。


一旦発症すると1~2週間水疱が出来て人前に出るのが億劫になります。しかし、上口唇に違和感を感じてすぐに睡眠を多く取るようにすると、そのまま発症せずに治ってくれます。


ヘルペスウイルスはいつも私の体調を管理していて、過労やストレスが溜まると警告を発してくれるのです。ヘルペスウイルスのおかげで私はいつも健康的でノーストレスです(笑)。


実は、2日前にも上口唇に違和感を感じたので十分な睡眠を取りました。上口唇の違和感も消失して、身体の疲れもすっかり無くなりました。ヘルペスウイルスのおかげで長生きできそうな気がします。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
 一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。


                      

 症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方





姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。


                       


       類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる



腰痛では腸腰筋陰影にもご注意!

このエントリーをはてなブックマークに追加


昨日は出張先での外来でした。
相変わらず連休明けの火曜日は激混みしており、新患患者さんだけで40名近く診察しました。


さて、多忙な外来も終盤に近づいた頃、常勤の年配のドクターがひょっこりやって来ました。先週入院させた化膿性脊椎炎の患者さんの経過報告に来られたのです。


この患者さんは、7月から腰痛が出現した30歳台の健康な方です。腰痛が続くため他のドクターがMRIをオーダーされたのですが、技師さんが化膿性脊椎炎に気付いて私がキャッチされたのです。


血液生化学データではWBCは正常範囲内でCRP/ESRは軽度上昇していました。MRIではL1-3の椎体がFat Suppressionで高輝度になっていましたが、腸腰筋の腫大や輝度変化を認めませんでした。また、椎間板の輝度変化もさほどではありませんでした。


通常、化膿性椎間板炎から化膿性脊椎炎に至るのでなんとなく違和感を感じる画像所見でしたが、臨床的には化膿性脊椎炎で間違いなかったので常勤医に引き継ぎました。血液培養でグラム陽性菌が検出されたそうです。


去り際に、「そういえば7月の初診の段階で単純X線の正面像で腸腰筋陰影が腫大していたから、化膿性脊椎炎の自然治癒の過程だったのだろうな」とおっしゃられました。


「!」と思ってその方の画像を確認すると、確かに7月の初診の単純X線正面像で右側の腸腰筋陰影が腫大して腰椎横突起のラインを越えていました・・・。


最近はすぐにMRIを撮像できるという慢心があるので、昔のドクターのように腰椎の単純X線像を読み込むことが少なくなっているのかもしれません。初心に戻って、単純X線正面像の腸腰筋陰影にも注意が必要だなと思いました。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

 
  初学者が整形外科の外来や救急業務を遂行するにあたり、最もお勧めの書籍です


                   
    

          
          整形外科研修ノート (研修ノートシリーズ)


アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

医療研究を身近な存在とし、医療の未来を作る


管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

・医学博士
・日本整形外科学会専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家
・ビジネスオーナー
・宅地建物取引主任士

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。