整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

TKA: テーラーメードの骨切りガイドのシステム使用時の注意点

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今日の午前は、人工膝関節全置換術(TKA)でした。
本日の機種は、バイオメット社のVanguard Complete Knee Systemです。


以前に記事を書きましたが、バイオメット社はSignature というCTベースのボーンモデルによる、テーラーメードの骨切りガイドのシステムを提供しています。本日は、ボーンモデル使用でテーラーメードの骨切りガイドのシステムを使用しました。


いつものごとく、少し控えめの骨切り量でテーラーメードの骨切りガイドは作成されていました。だいたい1~2mm程度骨切り量が足りません。しかし、これはカッティングガイドの穴を一つずらすことで対応可能です。


あと、大腿骨側の骨切りガイドは秀逸ですが、脛骨側の骨切りガイドは不安定な印象です。今回はボーンモデルを作成しており、脛骨と骨切りガイドの接触点を確認できる体制で手術に臨んでいます。幸い、一発で骨切りガイドが脛骨に馴染んだので、ボーンモデルを利用しませんでした。


しかし、テーラーメードの骨切りガイドにこだわるのなら、脛骨側に関してはボーンモデルがあった方が脛骨と骨切りガイドの接触点を確認できてより安全だと思います。バイオメット社からするとそれだけコストが掛かるので微妙な話題ではありますが・・・。




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縫合糸が解けかかっていました

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今日の午前は出張先での外来でした。
2日前に示指先端を包丁で切ったという方が、ガーゼ交換目的で受診されました。


感染等も無く創部は特に問題なかったのですが、縫合糸が解けかかっていました・・・。
手掌側の皮膚は切れやすいので、わざと緩めに結んでいたのでしょうが少し緩すぎたようです(笑)。


完全に解けていたわけではないので、もう一度しっかり結んでおきました。
縫合したドクターの意図が分かるため、敢えて患者さんには何も言いませんでした。


このようなことは誰が縫合しても発生する可能性があるので、お互い様だと思ってフォローすることにしています。些細なことですが、このようなことでトラブルになったらバカバカしいですからね。








環軸椎回旋位固定

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今日の午前中は外来でした。
5歳の子供さんが昨日のお昼寝後から首の痛みを訴えるとのことで初診されました。


斜頚になっていたので、環軸椎回旋位固定という診断をほぼ一瞬で下せました。環軸椎回旋位固定は、環軸関節が亜脱臼の回旋変形した位置で固定されることが病態で、外見上は斜頚位(cock robin position)を呈しています。


一般的には小児に発症することが多く、上気道炎や軽微な外傷が原因となることがありますが、原因不明なことも多いです。単純X線は開口位と側面像が重要です。開口位では環軸関節と歯突起の位置関係に左右差があります。私はCTまでは施行しないですが、回旋の状態がより分かりやすいかもしれません。


治療は介達牽引が推奨されていますが実際に外来で毎日行うことは難しい場合が多いので、私は頚椎カラーを処方しています。数日後に再診してもらい、十分な整復を獲得していなければ発症して1週間程度をメドにして入院での持続牽引を勧めています。


今まで外来での保存治療で整復できなかった児は幸い居なかったのですが、もし整復不能なまま慢性期に突入すると、環椎が頭蓋と軸椎の間でinterlockingしてしまい整復不能になるそうです。




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