整形外科医のブログ

中堅の整形外科医が、日々の気付きを書き記します。投資の成功で働く必要が無くなりましたが、社会貢献のため医師を続けています。

書評: 変形性股関節症―基本とUP TO DATE

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今日は書評です。


整形外科領域において、股関節外科は重要な分野のひとつです。ただ、症例が膝関節や脊椎ほど多くないため、基幹病院以外ではあまり経験できないのが現状です。


例に漏れずこの領域も進歩が早く、一般の整形外科医師が系統的な知識を得ることは難しいと思います。おおざっぱでもいいので、股関節外科の概念を習得しておかないと整形外科医としては片手落ちです。”変形性股関節症―基本とUP TO DATE”は、そんな一般整形外科医師のニーズにぴったりの書籍です。



                         
                  
                  変形性股関節症―基本とUP TO DATE



2008年発刊の『変形性股関節症診療ガイドライン』に準拠しており、ガイドラインの情報を臨床の現場で活用できることを目的として上梓された書籍です。ボリュームはそれほど多くないので、辞書的に用いるのではなく全体を一読して股関節外科の概念を理解するのに適しています。


執筆者は、日本全国の一線級の股関節外科医をほぼ網羅しています。
内容の偏りも少なく、現状の股関節外科のトレンドに即した書籍といえます。


関節リウマチのT2T治療を適切に行うために必要なこと

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関節リウマチのT2T治療を適切に行う上で、下記が重要だと感じています。


  1. 関節リウマチを早期に診断する技術
  2. 疾患活動性や治療効果を適切に判断する技術
  3. 使用薬剤の副作用を理解する

1に関しては2010年のACR/EULAR新分類基準を頭に叩き込む必要があります。


2に関しては採血データはもちろん、関節エコーを習熟することは必須です。また炎症が鎮静化すると、血液生化学データよりも先に”体のだるさが取れる”こともあり重要な徴候です。尚、リウマトイド因子(RF)は短期的には変化しません。


治療効果の判定時期は、一般的に3ヶ月毎が推奨されています。

人工関節手術の手術部位感染(Surgical Site Infection; SSI)対策

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手術という医療行為において、完全に感染を防ぐことは不可能です。
したがって、感染リスクを低コストで最小限に抑えることが必要とされます。
特に、整形外科ではTHAやTKAなどの人工関節全置換術が行われるため、SSI対策が非常に重要です。


私達の施設では、数百例の人工関節手術をおこなってきましたが、幸いにも初回手術の感染例はありません。さまざまな対策を行っていますが、浜松医療センターの岩瀬先生が股関節学会で発表された方法も導入しています。


手術グローブのピンホールは、骨を操作する整形外科領域では頻回に発生します。
放置すると感染源となるのですが、なかなかグローブに穴があいていることに気付きません。


通常、人工関節手術は2重手袋で行う施設が多いと思います。
深層の手袋をカラーグローブ(グリーン等)・表層のグローブを通常のホワイトにすると、ピンホールが非常によく分かります。


カラーグローブは、通常のホワイトのグローブよりも100円程度割高です。
しかし、一度感染すると社会的な損失が巨大なので、この価格差にも妥協しています。



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