整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

病院名刺のご利益は大!

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先日、勤務先の病院に名刺を作っていただきました。現在使用している名刺が無くなりそうだったので補充をお願いしたところ、新しいデザインで作っていただけることになりました。


一般の社会人にとって名刺は必須アイテムですが、私たち医師はあまり使用する場面がありません。このため、病院から支給される名刺のデザインには無頓着でした。


だからと言って病院名のはいった名刺は重要ではないと言っているわけではありません。むしろ私の場合には、病院名のはいった名刺のご利益にあやかっています。


では、どのような場面で病院名のはいった名刺のご利益にあやかるかと言うと、圧倒的に金融機関で名刺交換する場面だと思います。


物件を購入するために銀行と融資交渉を行うことが多いですが、交渉が大詰めになってくると支店長などのキーパーソンと面談すること機会があります。


そのような時に病院名のはいった名刺の真価が発揮されるのです。同様のことは、新規開拓の金融機関の担当者と初めて面談する時にも該当します。


自分の法人名が入った名刺よりも、病院名が記載された名刺の方が銀行受けしやすいのは、ちょっと癪に障ります。しかし、名より実を取れの精神で、あえて病院支給の名刺を渡します。



私たち的には、病院名の記載された名刺をもらったところで特別な感想は抱かないですが、他の業界(特に金融業界)の方からは絶好の カモ お客様とみなされることでしょう(笑)。


いずれにせよ資産形成を行う上では、病院名の記載された名刺は非常に価値があると思います。特に大学や基幹病院の名刺は、相手に与える安心感が違うのではないでしょうか。





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初学者が整形外科の外来や救急業務を遂行するにあたり、最もお勧めの書籍です


    



疼痛の可視化

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先日にご紹介した日本整形外科学会雑誌 90(5)2016の千葉大学の大鳥精司先生による 「脊椎障害の画像評価における進歩」 教育研修講座のつづきです。



前回は、腰部脊柱管狭窄症のsedimentation signで脱線してしまい、本題の脊椎障害の画像評価に対する感想を述べることができませんでした。


まず、慢性腰痛患者さんに対するブロック注射から得られた知見を参考にすると、脊椎由来の疼痛の発生部位として椎間板39%、椎間関節15-32%、仙腸関節13-18.5%と報告されています。


これらの痛みは従来のMRIでは捉えることができませんでしたが、68Ga-citrate PET/CTや11C-DDE PET/CTなどで、ある程度評価可能となっているそうです。


例示されている頚椎捻挫症例のPET/CTは頚椎椎間関節に微小炎症由来の疼痛を可視化していました。ついに頚椎捻挫も画像で評価できる時代が来たのか・・・


更に、椎間板由来の痛みに対しては、MR spectroscopy、T2mapping、T1rho mapping等が、直接の椎間板性腰痛との相関関係が報告されています。


また、拡散テンソル画像(fiffusion tensor imaging; DTI)は水分子の拡散を記録して、神経線維などの拡散方向に制限のある組織内での拡散異方性を捉える撮像法です。


この撮像法によって、髄鞘など組織内水分子の拡散異方性が強い神経線維が描出可能となり、椎間孔狭窄や脊柱管狭窄などの可視化や定量的評価ができる可能性が示されています。


今回紹介されているPETや高磁場MRIが一般化するのは難しそうですが、お金に糸目をつけなければ、疼痛も可視化できる時代がやって来たようです。




★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


自治医科大学准教授の星地先生の経験・知識を余すところなく収めたサブテキストです。定番と言われている教科書に記載されている内容は素直に信じてしまいがちですが、実臨床との”ズレ”を感じることがときどきあります。このような臨床家として感じる、「一体何が重要なのか」「何がわかっていないのか」「ツボは何なのか」を自らの経験に基づいて完結に述べられています。








                        

サインバルタって安易に使えない・・・

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サインバルタをご存知でしょうか?
サインバルタ(一般名:デュロキセチン)はSNRIと呼ばれるタイプの抗うつ剤です。


日本では2010年から販売されている比較的新しい薬剤のため処方頻度はまだ多くないですが、世界的にみればかなり多く処方されている抗うつ剤です。


そして、2015年5月に「線維筋痛症に伴う疼痛」、2016年3月に「慢性腰痛症に伴う疼痛」が適応に追加されたため、イーライリリーと塩野義の両社から整形外科医への営業が多くなりました。


腰痛に対する作用機序は、内因性疼痛抑制機構に関与するセロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを抑制することで下行性疼痛抑制系を賦活化し、鎮痛効果をもたらすとされています。


腰痛に対する薬剤としては新しいタイプなので、私も何例か使用してみました。しかし、効果が出る前に眠気や嘔気などの副作用を併発して断念する症例が多い印象です。


そして何よりも危惧されるのは、自殺念慮や自殺企図です。もともとサインバルタは抗うつ剤なので、文字通り「抗うつ作用」があります。


慢性腰痛症の患者さんには精神的にうつ傾向にある方の割合が比較的多いですが、このような患者さんにサインバルタを投与するとうつ症状が改善します。


うつ症状が改善するのは良いことではないのか? と思った方は、学生の時に習った精神科の授業を思い出してください。うつ病で最も危ないのは病気が快方に向かう回復期です。


「自殺企図」はうつ病の症状が最もひどい極期ではなく、病初期の不安・イライラが強いときと、病気が快方に向かう回復期に起きやすいことが知られています。


うつ病の極期では自殺する意欲もわかない状態なのですが、うつ病の回復過程に入り意欲が出てくると自殺への衝動性が高まるのです。


慢性腰痛に対して処方していたサインバルタのために患者さんが自殺してしまったら目も当てられません・・・。可能性はとても低いのでしょうが、「低いから問題なし!」では片づけられません。


たかが腰痛ですが、されど腰痛です。腰痛治療ではred flagsに注意するだけではなく、サインバルタのような治療薬を使う場合にも十分な注意を払うべきでしょう。




★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。








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