整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

適切な鋼線径の判断方法

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先日、中節骨骨折に対する経皮的骨接合術がありました。今回は1.0mmを使用しましたが、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mmのいずれを選択するかは悩むところです。


・ C-wire: 0.7mm, 0.9mm, 1.0mm, 1.1mm, 1.2mm, 1.6mm, 2.0mm
・ K-wire: 1.0mm, 1.2mm, 1.5mm, 1.8mm, 2.0mm


定型的な手術(例えば成人のマレット骨折に対する石黒法など)では、前回手術記録を見直して鋼線の太さを選択する判断材料にしています。


しかし、小児などの場合には骨の大きさ自体が小さいため、同じ手術であっても鋼線の径を選択する手段として手術記録を参考にすることは万能ではありません。


何か良い方法が無いかなと考えていたら、術中(もしくは術前)にイメージで、骨折部に本物の鋼線を重ねて骨と見比べると至適径の鋼線を選択できることに気付きました。


もしかしたら、ほとんどの整形外科医が鋼線の径を選択する際に行っている超基本的なことかもしれませんが、恥ずかしながら20年近くこのような考えに思い至りませんでした。


このように術中に本物の鋼線を骨と並べてイメージで確認することで、至適サイズを選択できるようになったため、わざわざ術前に手術記録を確認する手間が省けるようになりました。


私にとってはちょっとした業務削減策になりましたが、他の整形外科医がこの手法を「常識」として行っているか否かは恥ずかしくて訊けないですね(笑)。




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整形外科医なら誰もが所有している骨折治療のバイブルです。豊富な図や画像が提示されており、骨折手術におけるAOの考え方や基本原則を学べます。








不動産投資の練習は築古木造戸建で!

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2年前に上梓した 医師のための築古木造戸建投資マニュアル の2016年改訂版が完成しました。昨日の夕方、過去にご購入いただいた先生方にメールで無料配信いたしました。


一斉配信しましたが、数名ほどの先生に届いていないようです。お手元に届いていない先生方は、私宛にメールもしくは当ブログへメッセージを送っていただければ幸いです。


年に1回のペースで築古木造戸建投資マニュアルの改訂を続けていきたいと思います。ご購入いただいた先生方には都度アップデートいたしますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。


今回の改訂版では、医師の資産形成における築古木造戸建投資の位置づけを中心にブラッシュアップしました。ご存知のように、近年は高額所得者への増税が相次いでいます。



少子高齢化が進行する日本の国際競争力を維持するためには法人を優遇する必要があり、法人減税の財源として、個人所得税の増税の流れは今後も続くと考えられています。


日本の税制は累進課税制なので、所得が上がるほど税額が増加します。しかし、手元に残る金額を基準に考えると、最も苦しいのは年収1000~1500万円の所得階層です。


おそらく、年収1000~1500万円のファミリー世帯は、贅沢をしなくても手元にほとんどお金が残らないのではないかと思います。そして、残念ながら医師の年収の中央値はこの所得階層です。


このひとつ上の年収2000~3000万円クラスでは比較的フラットな税率が続くため、生活費を一定と考えると (充分とは言えないまでも) 手元に残る金額は所得増加に比例します。


しかし、年収2000~3000万円クラスの所得階層は、開業医では平均的な所得階層であるものの、勤務医では少しハードルが少し高いのが現状ではないでしょうか。


このように開業医・勤務医に関わらず医師は税制面で不利な状況です。しかし普段から多額の税金を徴収されているだけに、きっちり節税対策を実践するとかなりの金額が手元に残ります。


そして、個人所得税を節税する切り札は不動産投資です。しかし、不動産業者が勧めるピカピカの投資用新築区分マンション投資や収益1棟マンション投資は危険がいっぱいです。


書店やネットには「
投資用新築区分マンション投資」や「収益1棟マンション投資」などの宣伝文句が躍っていますが、その陰では破綻してひっそり退場していく人が後を絶ちません。


そして、収益
不動産投資で破綻する人の中で、医師の割合は非常に高いです。私の元には不動産業者さんから任意売却物件の紹介がときどき来るので内情が手に取るように分かります。


任意売却物件の所有者の多くは、スルガスキームに嵌め込まれた高額所得者です。億越えの物件を購入できる高属性の方は限られており、そのストライクゾーンに医師が該当するのです。


物件資料を拝見すると、売主によって
たっぷりとお化粧されたレントロールと買主の高属性を銀行の融資材料にして、スルガスキームで法外なお金を収奪した様子がありありと伺えます・・・


そして犠牲者の多くは医師であるため、やるせなさが増幅します。
収益1棟マンションは悪い投資対象ではないですが、不動産経営手法を知らずに開始するのは極めて危険です。


参考ブログ記事: ある医師の破綻劇


例えてみれば、人工骨頭置換術を一度も経験したことがない人が、いきなり人工股関節全置換術を施行して、パーフェクトな結果を目指すこととほぼ同義なのです。


小額の投資資金で開始できる株式投資ならオン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)も有効です。しかし、高額な
収益1棟マンション投資では、知識や経験の無さは致命的で挽回不可能です。


収益1棟マンション投資は、① 収益の多角化 ② 節税(納税時期の随意的コントロール) ③ レバレッジによるキャッシュフロー増加 などの大きなメリットがあります。


このため勤務医・開業医に関わらず、最終的には収益
1棟マンション投資を目指すのは悪くないと思います。しかし一足飛びに収益1棟マンションではなく、練習の段階が必要です。


その「練習台」として築古木造戸建投資はうってつけです。① 低資金で実践可能 ② 節税(贈与の出口による真の節税) ③ 不動産賃貸経営のトレーニング の利点があるからです。


築古木造戸建投資で充分な不動産賃貸経営の知識と経験を習得した上で、チャンスの窓が開く時期が来るのを待って、収益1棟マンション投資に参戦するのが安全で理想的だと思います。




★★ 管理人監修の「医師のための築古木造戸建投資マニュアル」 ★★
 


なぜ、築古木造戸建なのか? 不動産業者が勧めるピカピカの投資用新築マンション投資など全く比較にならない旨みが、一見地味な築古木造戸建には隠されています。


勤務医のあなたが開業医並みの収入を得て富裕層に到達する方法!」で提唱した築古木造戸建投資の実践版です。勤務医のあなたなら税制を絡めて低リスクに実践可能な投資手法です。


多忙な医師が時間をかけずに知識を習得することを目的に、パワーポイントのプレゼンテーション形式となっています。ポイントだけに絞っているので1時間以内に概要を掴むことが可能です。


全143スライドのPDF版ダウンロード販売で、30日間の返品保証付きです。当直1回分にも満たない価格なので、本マニュアルの手法を実践すれば、あっという間に元が取れると思います。


尚、医師以外の方のご購入はご遠慮ください。



医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1





イナビルってすごいらしい!?

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先日、講演会後の懇親会で第一三共の方とお話する機会がありました。
第一三共はさまざまな医薬品を製造販売していますが、最近の話題はイナビルです。


イナビルは国内4剤目の抗インフルエンザウイルス薬で、最大の特徴は一度の吸入で治療が完結することです。3剤目のラピアクタも1回投与ですが、点滴静注なのが残念なところです。


吸入薬にも関わらず1回投与で治療が終了することは画期的なことです。イナビルは、プロドラッグであり、吸入後に加水分解によって活性代謝物に変換されます。


この活性代謝物が長時間にわたって、ウイルスの増殖部位である気道や肺に貯留することでウイルスの増殖を抑制するため、一度の吸入で治療が完結するそうです。


臨床試験では、タミフルの5日間投与と同等の効果が確認されています。注意点としては、1回投与のため、失敗が許されないことです。


イナビルの吸入操作は若干複雑なので、医療機関(調剤薬局も含む)で医師や薬剤師などの医療従事者の目の前で、吸入操作を行う方が良いようです。


タミフルのように小児での異常行動には気を使う必要はあまりないようで、自分で吸入可能な児(おおむね3歳以上)であれば治療可能な点も優れています。


このように画期的と言ってよい薬剤なのですが、今年はインフルエンザがあまり流行していないようで、残念ながら(?)第一三共的には業績が芳しくないようです。


「インフルエンザが流行ったらいいですね」とも言えないため担当者さんへのフォローに困りましたが、良い仕事をする製薬会社であることは間違いなさそうです。




★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★


 
一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。








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・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

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