整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

大学で営々と引き継ぐ襷(たすき)

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先日、医局の上司の先生と飲む機会がありました。この先生は私の師匠のひとりで、外科医としてのセンスが抜群です。そして、性格が非常に大らかで魅力的な先生です。


今回は大学の先生との宴席だったこともあり、人工関節の話題になりました。実は、私は酒の席で医療関係の話をすることがほぼ皆無なので結構新鮮だったりします(笑)。


難度の高い再置換術や骨切り術以外の普通の症例に関しては、大学病院のスタッフと(人工関節センターを附設する)市中病院の医師の間にそれほど大きな技術的な差は無いと思います。


そして、大学病院は組織としての制約が大きいため融通が利かず、よりアメニティーが良くて小回りが利く私立の専門病院で手術を受ける患者さんが多いです。


私立病院では売上げで医師の評価が決まるので、どんどん症例をこなすことになります。この状況を鑑みて、師匠は「若い人ほど大学病院で手術を受けて欲しい」とおっしゃられていました。


その理由は、大学病院では数十年してもその分野のエキスパートが治療する体制が引き継がれるからです。現在の担当医が、30年後も患者さんを直接治療することは年齢的に不可能です。


例えば、或る人工関節センターで非常にスキルの高い医師が手術を行っても、30年後にその病院で同じぐらい高いスキルを持った医師が担当する可能性はそれほど高くありません。


むしろ一代限りで高いレベルの医師が途絶えてしまうことが多いのではないでしょうか。しかし大学病院であれば、30年の時の荒波を乗り越えて高いレベルを維持できる可能性があります。


このような理由から、若い人ほどしっかりとしたフォロー体制が継続するであろう医療機関(≒大学病院)で手術を受けるべきだとおっしゃられたのです。


現在、自分(=師匠)が担当している患者さんは、先輩(=先代の大学スタッフ)が治療した患者さんであり、患者さんが生き続ける限りは後輩(=次世代の大学スタッフ)に引き継がれます。


この話をお伺いして、やはり大学の先生の考えることは違うなと思いました。このような良い文化が末永く引き継がれることを願って止みません。



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初学者がTHAの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です


    




意味の無い作業は外注しよう!

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先日、日本整形外科学会骨粗鬆症委員会の骨折調査事務局から、平成27年度の大腿骨近位部骨折に関する調査票が送られてきました。


この調査は、全国の日整会認定施設に毎年送付されています。今年も送付されてきたので、非常に面倒なのですが症例の詳細を登録しなければなりません。


昨年は人事異動の境目の時期だったので、私が全ての症例を登録しました。これは結構面倒な作業で、何の生産性も無い雑務に1時間以上の時間を費やしてしまいました。


昨年の大腿骨近位部骨折に関する調査票から、受傷から手術までの日数や入院期間で医師間に大きな差があることが分かり、治療方針はある程度統一しておく必要性を感じました。


これは面倒な大腿骨近位部骨折に関する調査の意外な効用でしたが、さすがに今年の調査では新たに得るものは何も無さそうです。


私は、意味の無い作業を可能なかぎり行わないようにしています。今回の調査票記入は意味の無い作業の典型です。皆で手分けして記入するとしても数十分が無駄になります。


そこで、クラークさんに代理記入を依頼しました。この作業は病院業務ではないため、医局費から
アルバイト料5000円を支払って、クラークさんの勤務時間外に行ってもらうことにしました。


こちらでも述べたように、自分の時給単価未満で外注できるのであれば、積極的に外注することが理に適っています。「数十分の作業ぐらい自分たちでやれば?」という意見もあるでしょう。


しかし、自分の時間は最も貴重な資源です。僅かな外注費を節約するために、誰にでもできる単純作業に手を染めることは自分の創造性を毀損することにつながります。


特に、大学や大規模基幹病院勤めをしていると、
意味の無い単純作業を強要されることが多いです。このため、自分の時間価値に対する感覚が麻痺する傾向にあります。


日整会から頻繁に送られてくるこの手の調査依頼も、この考え方(=組織上層部からみて下位に位置する医師の労働はタダ)の延長なのかもしれないと勘ぐってしまいます。


無意味な
日整会からの調査依頼への対策として、無視したり反抗するのではなく自分の時間を使わずに上手く切り抜けるという手法を採るのが「大人の社会人」としての作法でしょう。




★  管理人も 講演! 医師のキャリア革命  ★


第89回日本整形外科学会学術総会期間中の2016年5月14日(土)に開催のセミナーです。今回のセミナーの趣旨は、「勤務医・開業医という枠にとらわれず、時間的・空間的・経済的自由を手に入れるためにできることについて語り合う」 です。


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今回のセミナーで、管理人は 「経済的自由を手に入れる手法」 を講演します 。セミナー後の懇親会では、Owned mediaで日頃から情報発信されている先生方にも御参加いただく予定です。


整形外科医の参加者が多くなりそうですが、医師であれば科を問わず大歓迎です。リアルの場でたくさんの先生方にお会いできることを楽しみにしております!


暴落中の原油への投資を開始!

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先週の金融市場は荒れに荒れましたね。私のポートフォリオはJ-REITと電力株がメインなので影響は少なかったですが、一般の日本株式やFXに投資している方は肝を冷やしたことでしょう。


昨年11月に週刊ダイヤモンドが株式特集を行ったので、相場もそろそろ天井に近いのかなと思っていましたが、予想を上回る編集者の 投資センスの無さ  慧眼に驚きを隠せません(笑)。


さて、日本に居ると東京株式市場やドル円相場のボラティリティの高さに目が行きます。しかし、海外市場に目を転じると、原油市場が神経質な展開をしていました。


私は産金株投資を敢行しているので、前日のNY市場に目を通すことが毎朝の日課です。そして、NY市場を眺めていると、否応なしに原油価格(Crude Oil )が目に入ってきます。


NYMEX WTI CRUDE OIL FULL HISTORY

CME NYMEX WTI Crude Oil Futures FULL HISTORY


上記は、WTI原油先物の1983年からの超長期チャートです。米国ドルの減価を考慮すると1バレル30ドル前後の現在は、30年来最安値と言っても過言ではありません。


この原油価格の暴落が、世界の金融市場に巨大な影響を及ぼしています。そしてこの原油価格の暴落は、超長期逆張り投資家である私のハートに火を着けました(笑)。


原油価格暴落に際して、日本からラクラク投資できる方法として下記の4つが挙げられます。

1. 原油ETFに投資
2. 先物取引
3. NYSE上場の石油メジャーに投資
4. 産油国ETFに投資


まず、①の原油ETFですが、日本には下記の3銘柄が上場しています。

・ NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信(1699)
・ WTI原油価格連動型上場投信(1671)
・ ETFS原油上場投資信託(1690)


上記の1690は流動性が低いため、投資対象は16991671の2本に絞られます。このうち1699は、円建価格がドル建てのWTI原油価格に近似してるので、感覚的に分かりやすいと思います。


次に②ですが、先物取引は長期投資には向きません。基本的にはレバレッジを掛けたショートはリスクが無限大になるので、片手間的なスタンスでは近付かない方が良いでしょう。


また、資金管理が難しく、ロールオーバーの関係で税制的にも不利です。先物業者自身の信用力も低いため、スイスフラン・ショックのような事態が発生すれば先物業者の破綻もあり得ます。


③に関しては、エクソン・モービル(XOM)、ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSA)、ブリティッシュ・ペトロリアム(BP)のいすれの銘柄も、原油価格の下落ほどには株価は下げていません。


このあたりはゴールドと真逆です。産金株は金価格に比べて醜く売り込まれています。単純に考えるとゴールドでは産金株、原油では資源そのもの(≒ETF)がよりお得な状況です。


最後の④ですが、ロシア株式指数・RTS連動型上投信 (1324)が手軽です。ただし、純粋な原油価格下落以外の要素(カントリーリスク)があるため、投資する際には慎重な判断が必要です。


上記の考察の結果、私はNEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信(1699)に参戦することにしました。1月22日(金)に290円@1000株で橋頭堡を確保しています。


金融資産形成術セミナーで講演したように、10%下落する毎にユニット数を増やしていく予定です。今後、どこまで原油価格が下落するか楽しみです。


しばらく産金株と原油ETFで戦う予定ですが、世界経済はかなりキナ臭さが漂い始めました。本格的な買場が到来するのはまだまだ先なのでしょうが、そろそろ準備を始めようと思います。


※ 投資は自己責任でお願いします。現時点では、原油市場に投資する行為は危険です。




★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。



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・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

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