整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

画像診断に過信は禁物

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、足関節外果裂離骨折の方の診察を行いました。
初診時の単純X線像で、下記のように腓骨遠位端に骨折を認めました。


初診時 - コピー




転位が小さいのでU字スプリントで保存治療を行っています。念のために受傷後1週に単純X線像を撮影して転位が増大していないことを確認しました。その際の画像は下記のごとくです。



受傷後1週 - コピー



初診時と微妙にX線の入射角度が異なるため、腓骨遠位端の骨折が全く分からなくなっています。もし順序が逆なら「骨折は無さそうです」と説明してしまうところでした。


このようにX線の微妙な入射角度の違いだけでも骨折の存在が全く分からなくなることがあります。卒後10年もしてくると自分の読影能力を過信してしまいがちです。


しかし、実際にはいくら読影能力が向上しても100%間違いの無い画像診断を行うことは不可能だと思います。このあたりは初心に帰って、謙虚な気持ちで診察に臨むべきだと思いました。




       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です




                         

             
救急・当直で必ず役立つ!骨折の画像診断




ちっぽけだけど、知的財産権を取得!

このエントリーをはてなブックマークに追加

日常診療していると 「こんなのが在ればいいなぁ」 って思うことが時々ありませんか?
すぐに忘れてしまいがちですが、そんなところにもメシの種が眠っているかもしれません。


例えば、鎖骨骨折の際に鎖骨固定帯(クラビクルバンド)を使用しますが、独り暮らしのために患者さんだけで装着することが難しいケースが多いです。


この問題を解決する方法が無いかな? と思っていたところ、ストラップ部分を従来の鎖骨固定帯よりも長くすれば自分独りだけで装着できることに気付きました。


我ながらコレはなかなかナイスなアイデアだ! と思ったのですが、これだけでは単なる思い付きに過ぎません。このアイデアを活かすには、知的財産権を取得する必要があります。


私は、友人と広告関係の共同事業を行っていますが、この事業に関連した特許を取得しています。彼は日本を代表する大企業に勤めていますが、このあたりの事務処理に長けています。


彼がサクサクと特許を取得するのを見ていたので、アイデアを活かすには知的財産権を取得するべきだと考えました。このような場合、特許事務所の弁理士に依頼することになります。


特許事務所に相談に行くと、今回のアイデアでは特許権や実用新案権の取得は難しいが、「意匠権」は取得できる可能性があるとのことでした。アイデアの法的保護には意匠権で充分です。


そこで特許事務所を通じて意匠権の登録出願を行いました。費用は手数料10万円+印紙代16000円でした。一旦拒絶されましたが、軽微な補正手続きをしたところ登録が受理されました!


登録料として印紙代25500円+成功報酬65000円を納付して、晴れて意匠権を獲得しました。3年後に4~20年分の印紙代16900円 / 年+手数料10000円を納付する予定です。


今回の意匠権の登録出願に要した時間は1~2時間です。新規性・デザイン・使用法を箇条書きした上で弁理士さんに実物を預けると、あとはこちらが何もしなくても登録を出願してくれます。


年間約3万件の登録申請が出願され、登録率は80~90%です。このように、知的財産権を取得するためには約20万円ほどの費用がかかりますが、意外なほどハードルが低いです。


かなり高い確率で意匠権の登録は可能なので、素晴らしいアイデアを思いついた際には、費用はかかりますが思い切って知的財産権を取得するのも一法かもしれません。


今後は業者さんに今回のアイデアを売り込もうと思います。具体的には候補企業の知財部に問い合わせて、あわよくばライセンス契約を締結したいところです。


もしライセンス契約が締結されて使用料が入ってくると、不動産収入・事業収入・株式配当・太陽光売電収入に加えて新たな収入源が生まれます。


残念ながら手を挙げてくれる企業が無くても知的財産権を保有するメリットはあります。将来、今回のアイデアを商品化する企業が現れれば、知的財産権の侵害で訴訟を提起できるからです。


つまり、知的財産権は多少高額な「宝くじ」のようなものですが、宝くじよりも遥かに「当たる」確率が高いと思います。斬新なアイデアがあれば、知的財産権を取得することをお勧めします。


★★  医師のための資産形成講義  ★★


第88回日本整形外科学会学術総会期間中の2015年5月23日に開催した、本ブログ管理人による 「医師のための資産形成セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。


2015神戸セミナー



本セミナーは経済的自由獲得を目指す医師向けに開催しました。 資産形成マニュアル は、医師に最適化した資産形成手法だと自負していますが、文書だけでは伝わらないことも多いです。


講義内では、資産形成マニュアルにおいて文面だけでは伝えきれなかった資産形成のコツや、寝ていても定期収入をもたらしてくれる 「資産の自動運転化」 を中心に説明しています。 



ACL再建術後のジャンプ許可基準

このエントリーをはてなブックマークに追加

ジャンプなどの跳躍系の動作は膝関節に大きな負担を掛けます。
このため、ACL再建術後の患者さんにジャンプを許可する時期はひとつのポイントになります。


時期的な目安は術後5ヶ月前後であることが多いのですが、筋力トレーニングの進捗状況は個人差が激しいので、一律に期限で区切ることは問題が多いです。


充分に下肢筋力が回復していないにも関わらず跳躍系の動作を許可すると、せっかく再建した靭帯が再断裂してしまう危険性があります。


このようなACL再断裂併発のトラブルを回避するためには、下肢筋力がどの程度回復しているのかをサイベックスなどの機器で直接確認することがベストです。


跳躍動作時には、体重の200~250%の負荷がかかると言われています。このため、下肢筋力が体重の200~250%まで回復すれば、跳躍してもACLが再断裂する危険性は低いです。


しかし、体重が重い人が250%にまで下肢筋力を回復させることは難しいのが現状です。このため体重の重い人は200%まで、軽い人は250%まで回復させることをひとつの目安にします。


サイベックス等の筋力測定機器が無い施設では、やむを得ず大腿周径の健側比で判断します。この場合には健側比で1cm未満にまで筋力が回復している必要があるでしょう。




             ★★ 管理人お勧めの医学書 ★★
 


オーストラリア理学療法協会のスポーツ理学療法士による実践的な教科書です。
治療的テーピングの概要を学ぶことができます。



                  
 


          
DVDで学ぶ 理論と実践!治療的テーピング




アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。