経営者の視点で整形外科勤務医の診療行動を考える その1 のつづきです。
整形外科勤務医にとっての大票田は、やはり他科と同じく入院です。血液内科などの一部の科を除いて患者単価に大差はないので、結果を左右するのは入院患者数です。
延入院患者数を増やすことが診療報酬の増大につながります。ただ、やみくもに重症患者さんや短期入院の患者さんを入院させると、こちらの体力がもたなくなるので注意が必要です。
そういう視点では、ある程度の入院期間を見込めて手のかからない患者さんを集めるのが最も利にかなっています。私の場合では、①人工関節などの予定手術の患者さん ②認知症の無い脊椎圧迫骨折の患者さんなどです。
一旦このような方を入院させると1ヵ月近くもベットを占有するので、業務が少ない割りには売り上げを伸ばせます。若い頃は、脊椎圧迫骨折の患者さんなどはめんどうなだけで受け持つのが億劫でしたが、そういう視点でみると、体動困難な時期には積極的に入院してもらおうと思えます。
また、集患の労少なく(もちろん入院中は大変なこともありますが)延入院患者数を定期的に確保できる科として、リハビリテーション科があります。整形外科勤務医としては、リハビリテーションの患者さんも積極的に受け入れたいですね。
その3につづく
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