今日の午前の手術も人工股関節全置換術(THA)でした。
股関節脱臼骨折後に変形性股関節症にいたった症例です。


一昨日に続いて普通ではない股関節でしたが、
手術をスムーズに遂行するためにも術前のCTの読影が重要です。


THAに際して、術前CTで確認することは一般的に下記です。
① 大腿骨頚部前捻角
② カップの大きさ
③ 切除する骨棘の位置と大きさ


更に、下記について把握すればより安全です。
④ 大腿動静脈が寛骨臼前壁からどの程度離れているか(ときどき接している症例があります)
⑤ 寛骨臼の前方開角
⑥ ダブルフロア底までの厚み


入念に術前計画を立てますが骨質までは判断できないので、
最終的には自分の手の感覚を研ぎ澄ます必要があります。