関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その1 の続きです。


まず、Bモードで、各関節の下記の点について観察します。

① 関節液貯留の有無
② 関節腔肥厚の有無
③ 腱鞘滑液貯留の有無
④ 骨びらんの有無 

各関節を縦断面、横断面にて観察します。


次にPDで、関節腔内血流シグナルを検出します。
シグナルの強さによりGrade 分類しますが、まだ統一された基準はありません。


関節エコー撮像法ガイドラインで推奨されているSzkudlarek M, et al.らの提案したGrade分類を使用しています。具体的には下記のごとくで無シグナルを含めてGrade 0 ~3 の4 段階の分類です。


 Grade 0 シグナルなし

grade 0

 
 Grade 1 点状のシグナルのみ

grade 1


 Grade 2 シグナルが融合するが、シグナルの範囲が肥厚滑膜の半分以下

grade 2


 Grade 3 シグナルが融合し、シグナルの範囲が肥厚滑膜の半分以上

grade 3



関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その3 に続きます。