日本医師会雑誌からの抜粋です。
動物咬傷による感染症の治療
(第141巻。第5号 1033-1036)


動物咬傷による感染症の治療
・ 創部の一次縫合は実施されないことが多い
・ 受傷後1.8時間で受診した者への一次縫合の感染率は約6%だった(受傷後6時間では59%)
・ 動物咬傷では好気性菌と嫌気性菌の混合感染が多い
・ 抗菌薬は、広域ペニシリンのAMPC(サワシリン)やニューキノロン系のMFLX(アベロックス)等が第一選択となる
・ 動物咬傷後のワクチン接種は、10年以内に3回の破傷風トキソイド接種を施行した症例を除けば、破傷風トキソイド+破傷風免疫グロブリン投与が望ましい


セフェム系は嫌気性菌への感受性が無いため適応が無いようです。