今日の午前は外来でした。40歳ぐらいの女性で、長母趾伸筋腱(extensor hallucis longus, EHL)の石灰沈着性腱炎の方を診察しました。


17年間整形外科医をしていますが、肩以外の石灰沈着性腱炎は初めて診ました。
今まで気付かなかっただけかもしれませんが、肩以外にも発生することに驚いています。


肩と違いEHLは表在性なので、手に取るように炎症をおこしている部位を特定できます。
圧痛箇所はまさに石灰が沈着している部位です。周囲は軽度発赤していました。


ステロイドによる腱損傷を併発すると嫌なので、消炎鎮痛剤の処方にとどめました。石灰沈着性腱板炎の場合には、腱周囲から滑液包内に穿破した石灰成分に対する炎症反応なので、滑液包内注射が有効です。


今回はEHL腱鞘内から周囲への穿破だと思いますが、あまりにEHLが近過ぎるのでステロイド局注はやめておきました。