今日は当直明けです。昨夜、下腿蜂窩織炎で入院させた患者さんですが、胸部単純X線像をみると???な画像でした。


心臓の位置が左右逆なんです。シャーカステンに掛けると、通常の胸部単純X線像を裏表逆にみているのと同じ状態です。放射線技師さんに確認しましたが、裏表間違えることはないとのことでした。


恐る恐る、御本人に確認すると、私 ”内臓逆位” なんですと・・・。
ブラックジャックや北斗の拳で見聞きしていましたが、実在する方にお会いしたのは初めてです。


Wikipediaで調べてみると、
内臓逆位は繊毛の異常が原因となっている可能性が高い現象だそうです。身体的にはほとんど異常はないようですが、繊毛運動に異常がある場合が多く、気管支炎等に罹患しやすいそうです。


それよりも緊急の手術の際に、内臓の位置が左右逆のために外科医のオリエンテーションがつかずに事故の元になる可能性を指摘されています。まあ、整形外科医にとっては、ほとんど影響無いことですが・・・。