昨日、de novo B型肝炎について書きましたが、もっとキツイ逃げを打っているところがあることを思い出しました・・・。それは、MTXを販売している製薬会社です。周知のようにMTXは関節リウマチのアンカードラックなので、これがないと治療が成り立ちません。


MTX投与前に肝機能異常や感染症の有無を確認しておくことは常識です。しかし、最近(2012年7月)になって、MTX投与前には結核の既往を調べるためにクォンティフェロン(QFT)および胸部CTまで施行しろという文章が添付文書に記載されてしまいました。”適宜”施行という表現ですが定義があいまいなので、呼吸器内科専門医でないかぎりは義務化されたに等しいと思います。


司法を通じてではありますが、一製薬会社の独断で、膨大な数の関節リウマチ患者さんのほぼ全員にクォンティフェロンや胸部CTを施行することを強制するのはいかがなものかと思うのは私だけでしょうか??? 厚労省の見解をお伺いしたいところです。。。


そもそも同一成分なのにメソトレキセート(41.3円)の約7倍の薬価(299.5円)を製薬会社は享受しています。おいしいところだけ取って、マズイところは何でもかんでも国民へツケ回しするのは止めてもらいたいものですね・・・。