今日の午前は、人工膝関節全置換術(TKA)でした。
本日の機種は、バイオメット社のVanguard Complete Knee Systemです。


以前に記事を書きましたが、バイオメット社はSignature というCTベースのボーンモデルによる、テーラーメードの骨切りガイドのシステムを提供しています。本日は、ボーンモデル使用でテーラーメードの骨切りガイドのシステムを使用しました。


いつものごとく、少し控えめの骨切り量でテーラーメードの骨切りガイドは作成されていました。だいたい1~2mm程度骨切り量が足りません。しかし、これはカッティングガイドの穴を一つずらすことで対応可能です。


あと、大腿骨側の骨切りガイドは秀逸ですが、脛骨側の骨切りガイドは不安定な印象です。今回はボーンモデルを作成しており、脛骨と骨切りガイドの接触点を確認できる体制で手術に臨んでいます。幸い、一発で骨切りガイドが脛骨に馴染んだので、ボーンモデルを利用しませんでした。


しかし、テーラーメードの骨切りガイドにこだわるのなら、脛骨側に関してはボーンモデルがあった方が脛骨と骨切りガイドの接触点を確認できてより安全だと思います。バイオメット社からするとそれだけコストが掛かるので微妙な話題ではありますが・・・。




       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

       
       総論   (診察・診断、治療全般、骨折・外傷、周術期管理)
 

       各論   (手の外科、肩関節、脊椎、股関節、膝関節、足の外科、腫瘍)

       その他 (関節リウマチ、痛風・高尿酸血症、骨粗鬆症、専門医試験)