Medical Tribune Vol.46, No.13で、Caサプリメントの高用量摂取が男性の心血管疾患死リスク上昇と関連 という記事がありました。

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カルシウムサプリメントの高用量摂取が男性の心血管疾患(CVD)死リスク上昇と関連するが、女性ではその関連は認められなかった
JAMA Internal medicine(2013; オンライン版)


・ 対象は1995-6年に6つの州と2つの大都市圏で行われた米国国立衛生研究所(NIH)のAARP食事と健康研究に参加した388229人(男性219059人、女性169170人、50~71歳)

・ サプリメント非使用者と比べて、1000mg/日を越えるCaサプリメントを摂取していた男性の心血管疾患死亡リスクと心疾患死リスクは有意に高かった。

・ 脳血管疾患死は有意ではなかった

・ 女性においてCaサプリメントの摂取は心血管疾患死、心疾患死、脳血管疾患死のいずれとも関連が認められなかった。

・ Caサプリメントの摂が心血管疾患の罹患率や死亡率に及ぼす潜在的なリスクやサプリメント摂取による便益を評価するために、更に多くの大規模研究が必要である

・ 当面は低脂肪の乳製品や豆類、緑黄色野菜といったCaを豊富に含む食品を摂取することが安全である


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多ければ、多いほど良いといった考え方はCaサプリメントに関する限り破綻しているようです。やはり、サプリメントに頼るよりも食品からの摂取を心掛けたいですね。




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