アベノミクス以降の長期上昇相場のおかげで、「億り人」が注目されています。もう忘れた人も多いかもしれませんが、民主党政権時代の閉塞感とは打って変わりました。


さまざまな不安要素はあるものの、大きな流れとしては日本の状況は悪くありません。しかし好景気は、お金持ちをますます富ませて格差社会の拡大につながる可能性が高いです。


私は、資本主義社会の中で1代でお金持ちになることは、稼いだお金以上の意味と価値があると思います。もちろん、お金を多く持っていること自体は、額面以上の価値を持ちません。


しかし、成功者を観察すると、周囲の人とは違った人が多いです。彼らは、才能・目標設定の高さ・実現に向けての努力・ハングリー精神・好奇心が、周囲の人よりも桁外れに高いです。


つまり、成功者たちは稼いだお金ではなく、その存在自体に価値があると思うのです。日本で暮らしていると、「周囲の人と違うことをする」ということは、大きなリスクと感じるでしょう。


しかし、将来的に成功する可能性を少しでも高めたいのであれば、若い時から絶え間ない努力を続けることはもちろんのこと、「周囲の人と違うことをする」勇気も持ち続けるべきだと思います。


例えば、サラリーマン(医師なら勤務医)としての成功が出世することだとすれば、それは社長(医師なら大学教授や院長)まで登りつめる可能性に賭けることになります。


しかし、残念ながら社長に登り詰めたとしても、それほど金銭的な成功を得ることはできません。年収でいえば2000万~3000万円程度が、多くの会社(病院)の上限なのです。


しかも出世をするということには、大きな落とし穴があります。社内(大学や院内)での出世に人生を賭けるということは、本人の実力だけではなく運にも左右されます。


つまり、かなり低い確率の事象に人生を賭けるということだからです。私には、このアプローチはあまり適切な選択枝だと思えません。


優秀な若者が、サラリーマンとして生涯で得るリターンと、どこかのタイミングで起業(医師なら開業)することによって得られるリターンでは、後者の方がリターンが高いと思います。


話が脱線しましたが、私達が資本主義社会で生活をしている以上、お金を稼げるかどうかは、その人が成功者かどうかということを判断する重要な指標のひとつです。


言い換えると、成功者の持っているお金には、額面以上の意味と価値があると思うのです。では、俗にいう不労所得(?)で得たお金はどうなのか?


お金には色がありません。例えば朝から晩まで一生懸命働いて稼いだ給料も、投資家が株式の売買で稼いだ利益も、大家さんが得る家賃収入も、お金としての違いは無いと思います。



なぜなら、どの例も、時間・体力・思考力・決断力等の自分の持つ能力を使って取り組んだ結果として稼いだお金だからです。


したがって、稼ぎ方による優劣について(体を動かして稼いだお金が最も尊い等の)感情を挟む余地は無いのではないでしょうか。



だからこそ、どんな分野であっても成功を目指すことは、稼ぐことも含めて意味と価値があることだと思うのです。


そして、若い時から絶え間ない努力を続けることはもちろんのこと、「周囲の人と違うことをする」勇気を持ち続けることが、成功への近道だと思います。





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