今日の午前は、出張先での外来でした。
整形外科で外来をしていると痛風(高尿酸血症)の方が多いです。
体質的に尿酸排泄能力が劣る方は薬物治療だけで問題無いことが多いですが、やっかいなのはアルコール依存症の方です。
アルコール依存症の方は、多飲のために尿酸値が高値になっているだけではなく、肝機能も障害されていることが多いです。つまり、いくら薬物治療で尿酸値だけ下げても、その方の生命予後を変えることができないのです。
皆様もご存知のように、このような方には外来で何度禁酒を勧めても無駄です。高尿酸血症の治療は痛風発作を抑えるという、言ってみれば臭いモノに蓋をしているだけの状態だという無力感に駆られるのは私だけでしょうか?
心療内科医・肝臓内科医・整形外科医が一体となって治療にあたるのがベストなのでしょうが、そこまでされている施設はあまりないのでしょうね・・・。
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