先日、大学の同期生で現在は開業している友人と話す機会がありました。この友人の医療レベルは極めて高く、整形外科クリニックもかなり繁盛しています。


外来診療の話をしていて、シップに関する話題になりました。以前にも
記事にしたように、私はシップの処方には気を使っています。友人がこのことについてどう思っているのか訊いてみました。


すると、彼も私と同様にケトプロフェン配合の外用剤であるモーラステープやモーラスパップは一切処方していないとのことです。彼のクリニックは院外処方なので一般名処方をしているそうですが、シップだけは”変更不可”にして処方しているそうです。


やはり光線過敏症を問題視しているのですが、光線過敏症を併発するとクリニックの評判に関わるので一切処方しないそうです。このあたりは、”説明する時間がもったいないから”という私の理由と違って切実な問題なようです・・・。


クリニック経営者は、雇われの身の気楽なサラリーマン稼業である(?)勤務医の私とは、置かれている状況の深刻さが違うことに改めて気付かされました。


紫外線の弱くなる季節になればケトプロフェン配合の外用剤の処方を再開しようと思っていましたが、処方することに何のメリットも見出せないため、友人に習って一切処方しないことにしました。


※ 光線過敏症は、ケトプロフェン配合の外用剤であるモーラステープやモーラスパップに起こりやすいといわれています。一方、ロキソプロフェン配合のロキソニンテープやロキソニンパップは光線過敏症を比較的併発しにくいです。またテープ剤とパップ剤の比較では、水分を含むパップ剤の方が皮膚に優しいそうです。



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