今日の午前は出張先での外来でした。
お盆明けのためか、すごい数の外来患者さんで大変でした。


2日前から誘因なく母趾基部の足底が痛いという60歳台の方が受診されました。圧痛部位は母趾外側の種子骨に一致します。単純X線像では二分種子骨をみとめたため、種子骨障害と診断しました。


種子骨障害は陸上や剣道などのスポーツ選手に多いです。考え方としては二分膝蓋骨と同様で、種子骨間の線維性結合に併発した炎症が痛みの原因といわれています。


ギプス固定などは必要ありませんが、局所安静だけではなかなか痛みが収まらないケースがあり、足底板を作製せざるえないこともあります。


私自身は経験無いですが、どうしても痛みが収まらない場合には種子骨切除が施行されることもあるようです。ただ、足底を皮切を加えることは歩行時の疼痛の原因となるため適応は慎重にするべきだと思います。





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