先日、苑田会人工関節センター病院の杉本先生の講義を拝聴しました。平成7年卒なのですが、年間400例以上の人工関節症例を執刀されているエネルギッシュな方でした。


その講演の中で、膝関節周囲のbone marrow lesionについての話がでてきました。膝関節の単純X線像でそれほどOAが進行しておらず、MRIでも半月損傷の所見が無い症例の中に、関節腔内注射等の保存治療に抵抗性の方が散見されます。


そのような方の中には、MRIのSTIRで脛骨にびまん性の高信号領域を認める症例があります。
このような方にエルシトニンやフォルテオを投与すると痛みが軽快することが多いとのことでした。


日常診療の中でも、STIRで骨髄内に高信号領域を認めることは結構あると思います。今まではあまり気にかけることが無かったのですが、bone marrow lesionと痛みとの相関についてもう少し注意を払うべきだったと反省しました。


まだ、bone marrow lesionの原因ははっきり解明されていないのですが、骨髄内の微小骨折による出血の可能性があります。同様の症例があれば、一度エルシトニンを試してみたいと考えています。



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