今日の午前はアルバイト先で外来をしていました。
先々週、20歳台の女性が3ヶ月前から続く右肘から前腕の痛みを訴えて初診されました。


最初は、上腕骨外上顆炎(テニス肘)の印象を受けました。chair test、Thomsen test、middle finger extension testを施行すると全て陽性です。単純X線像も異常所見なしです。


少し若いですがそれほど疑問にも思わず上腕骨外上顆炎と診断して、テニス肘サポーターを装着してもらいました。しかし、テニス肘サポーターはあまり効果が無いようです。


橈側手根伸筋のあちらこちらを圧迫して至適位置を探りましたが、なかなか除痛を得られるポイントが見つかりませんでした。その時、ふと肘関節に伸展制限があることに気付きました。


肘関節の可動域は100-10-0です。しかもよく見ると関節の腫脹まで認めるではないですか!朝のこわばりや他の関節の腫脹・圧痛は無かったのですが、RAの精査を行うことにしました。


そして、今日はその結果を説明する日だったのですが、抗CCP抗体が強陽性でした・・・。
2010 ACR/EULAR RA新分類基準では5点ですが、関節リウマチである可能性が濃厚です。


ご本人に説明して関節リウマチの治療を開始する方向としました。それにしても、当初は関節リウマチの可能性を全く念頭に置いていませんでした。


下手にテニス肘サポーターを関節直上に装着していたら、痛みが緩和されて肘関節腫脹に気付かなかった可能性が高いです。普段診慣れた疾患にも落とし穴があることを痛感しました。




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  初学者が関節リウマチの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です


                   
    
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