先週の週末に開催された講演で、私の大学時代の親友が演者として登壇しました。彼は開業7年目の成功している開業医なのですが、今でも古巣の病院でTKAを執刀しています。
昔から天才肌だったのでその言動にいつも注目していました。今回の講演内容は「開業医から見た病院勤務医」でした。彼が開業医として心掛けていることは下記のごとくだそうです。
① 紹介目的は明確に
② 方針決定は紹介先の医師の裁量によることを患者さんに説明
③ 他科への紹介であっても「分からないから診て欲しい」ではなく、
「・・・という異常所見が疑われるので精査して欲しい」と書く
④ 触診の患者さん満足度は高い
⑤ 装具は高価なので、確実な効果を見込めるときしか処方しない
聴いていて病院勤務医である自分の方が気を付けなければならないと思うことが多々ありました。特に③~⑤は、病院勤務医が無意識のうちに陥っているピットフォールのように感じました。
更に驚くべきことに⑤に関して、足底板(outer wedge)を作成するかどうかを決めるときにはあらかじめガーゼを丸めて靴底の外側に入れて、効果がある場合のみ作成するそうです。
ここまで徹底されると脱帽してしまいます。彼のクリニックが他に例を見ないぐらい大繁盛していることも納得です。医師の技量だけでもなく経営者としてもすごい男だと思いました。
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