転位のある骨性マレットの治療は経皮的骨接合術が一般的ですが、腱性マレットの治療は保存治療でかなり機能改善します。そこで腱性マレットの保存治療についてまとめてみました。


私の場合、受傷後4週間はDIP関節やや過伸展・PIP関節屈曲70~90度で掌側からのシーネ固定を行います。いわゆるボタン穴変形のような肢位を敢えて維持するのです。


受傷後4~8週間はPIP関節はフリーにして、DIP関節のみ過伸展位で背側からシーネ固定します。更に受傷後8週間~12週間はDIP関節のスプリントを常用します。


この方法でかなりよく治りますが、ひとつポイントがあります。それは少なくとも受傷後8週間のシーネ固定をしている間は、絶対に患者さん自身でシーネを外させないことです。


受傷後8週間は1回でもDIP関節を屈曲すると、その瞬間に腱が切れてしまい、一からやり直しとなるからです。このことは患者さんにも充分説明して納得していただく必要があります。




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