今日の午前の手術は、人工股関節全置換術(THA)でした。
今週は、この後にもまだ3例のTHAが控えており結構大変そうです。


基幹病院や人工関節センターなどTHAを多数施行している施設では、universal lateral positionerを使用しているところが多いと思います。

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このポジショナーは骨盤の強固な固定を得ることができるため、正確なカップ設置を行う上でとても重宝しています。固定は3点固定で、両上前腸骨棘と仙椎を背腹から圧迫します。


universal lateral positionerの唯一の欠点は、可変式のアームになってから患側上前腸骨棘の位置決めが難しくなったことです。上前腸骨棘からズレるとポジショナーの固定力が落ちるのです。


上前腸骨”棘”という言葉から先が尖がっているイメージを抱きがちですが、実際は3cmほどの幅でなだらかに隆起しています。このセンターにアームの金属部分を設置することを目標とします。


至適位置に設置するために、母指と示指で3cmほどの上前腸骨棘の両端を触知しながら、2本の指の真ん中にアームの金属部分が来るように微調整します。


こうすることで患側上前腸骨棘の位置決めも一発でバッチリ決まるので、術中のカップ設置の際にも安心してインプランテーションすることが可能となります。



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                       股関節学